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Last update : 2002 08/13
発行予定本しょうかい
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今後の発行物の予定については、こんな予定でおります。



「大造船物語 船舶改善助成施設編」

時は昭和初年、わが国海運界は総トン数で世界第3位の規模を誇っていましたが、その実は船腹過剰による長引く海運不況で息も絶え絶え、またその質も「老朽船の墓場」と揶揄されるほどに劣ったものでした。
造船業界に目を移せば、海運不況から新造船の発注が激減し、ワシントン・ロンドン条約により艦艇の新造も削減されたため、職員工員の首切りが相次ぐ苦しい状況が続いていました。

この状況を打開するため、スクラップ&ビルドで優秀なる新造船を建造する者に対し補助金を交付することにより、船腹量の削減、船質の向上、造船業界の新規需要創出、さらに造船業界・関連業界の技術力強化、を図る「船舶改善助成施設」 が3次にわたって実施され、長良丸型、衣笠丸型、盤谷丸型といった優秀船舶の建造を見、これら目的の達成に絶大な効果をあげました。

引き続き、戦時の特設艦船の補充をも目的に加えた「優秀船建造助成施設」が実施され、橿原丸型、あるぜんちな丸型、報国丸型、新田丸型、日章丸型といった船舶の建造により、わが国商船隊は黄金時代を迎えました。

しかしながら、当時既に濃度を増していた戦雲は、これら優秀船の上に暗すぎる影を落とします。
あるものは空母に改造され、また特設巡洋艦として、兵員輸送船として。
これら優秀船は前線に投入され、そして壊滅の憂き目に遭うことになりました。



優秀船は失われましたが、その建造により培われた技術と、わが国商船隊の栄光の時代の記憶、というものは、太平洋戦争を経て、戦後に受け継がれているものと思っています。
今回は職場からぶん捕ってきた資料を含めて、法律とか予算の話も交えてお送りしたいなぁ、と。

冬までに出そうとすると死ぬので、発行は来年夏以降を予定しております。
万一ご興味をお持ちになった方、刮目せずお待ち下さい。

現在の工事進捗状況 : 資料集め中。(02.08.13)

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Constructed by Kyosuke Fujiwara ,in 1999.