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Last update : 2000 08/18
活動日誌
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8月28日 コミティアと。

東京流通センターでコミティア。
いわゆる創作オンリーな即売会は今まで行ったことがないし、 大規模な即売会でも創作ジャンルには足を踏み入れたことがないのだが、 いつも行っているサークルの方がこのたび創作で本を出されるので、 行ってみることにする。
只今月末恒例絶賛金欠病中なので、 財布の排水量が少ないのが不安である。

1000時、浜松町からモノレールでTRCへ。自動的に一般入場待機列に合同。
待機列に並ぶ一般参加者の平均年齢が高くて、 しかも態度がオトナだ。
カタログ購入。
おおっ。サークルカットをぱらぱら見るだけで、絵のレベルの高さが窺い知れる。 コミケカタログの創作あたりを見た時の印象と同じ... と言うより、それで一冊の本になっているのでさらにハイレベルな感じだ。
正直、最近の萌え系即売会カタログでは、 これはちょっとどうなのよ的カットが目立つ気がしないでもないからねぇ。
1100時、開場。
とりあえず目的のサークルさんに行き、コピー誌の購入に成功する。
でもってログチェック中に見付けた帆船物のサークルに行く。
おおっ。帆船がちゃんと描いてあるっ。(註:それだけで嬉しいくらい帆船ものは本が少ない) しかも絵がうまくてお話が面白いぞっ。
しかも1冊わずかに300円。3冊たったの900円。買わざるべからず。 (註:彼はカジノ資本主義モード時には日本円の価値が数分の一に下落しているので、 平気でこういうことを言う。)

コミティアでは廊下に「見本誌スペース」があり、 サークルさんの本の見本が置いてあるのである。 内容を見るのに、会場中を歩き回らずに済むので便利である。 (サークルの方の目の前で立ち読みするよりも気楽だしね。)
5冊ばかり非常に良さげな本をピックアップして、いざ買いに向かわんとした時、 頭の後ろあたりから「これ以上買ってはならぬ」という天の啓示が。
この時点で財布排水量が約5000トン、今後の行動も考えて泣く泣く本の購入を諦める。

で、池袋へ。
池袋に行ったら虎穴書店に行くのが私の大切な決まりなので、 夏コミで買い逃した分をざくざく購入する。 つもりで本を選んでいると、再び天の啓示が。
仕方がないので、買う本を必要最小限度を下回る1700円分に絞る。

で、西山へ。
本日ここで海防研の秘密集会があるらしかったのだが、 さすがの面々も集合時刻から3時間遅れて行けばいないのは当然だ。
一番奥の棚で商船の本を探し、相変わらずないのを嘆き、 太平洋戦争中の米国護送船団の本を見て「大造船物語 自由&勝利船編」も造らにゃいかんなぁ、 と思いつつ、足元の図面箱を漁り始める。
ん〜。何か「陸奥」が一杯あるなぁ、まぁそんなモンいらんけどねぇ〜。(註:これをもって業が深いと言う) とか思いつつぱたぱたやっていると、その文字は唐突に眼に飛び込んできた。
<水雷艇 真鶴 線図>
時が停まる。

何ぃっ!海防研の面子の皆様にご迷惑をお掛けして散々捜して、それでもなくてっ、 終戦時に条約がらみでまずいから焼却されたに違いないからっ、 日本のどっこにも残ってないと思っていたものがっ、何気なく転がっているとはっ! これでっ冬の本はっ「千鳥」型のGMを計算する本が造れるっ! 昨年からの懸案事項一気に解決っ! 馬鹿売れ必至っ(大嘘)! むっ、待てよ、「千鳥」型は設計段階、竣工状態、改装後、戦争末期でだいぶ要目が違っている筈... いやっ線図的には設計段階と「友鶴」事件以降の改装はバラストキールの有無と吃水変化だけで変わらんし、 竣工状態はバルジが付いてて余計美味しい。問題なしだっ! そもそも<水雷艇「真鶴」(初代)>だったら意味ねぇな。 ま、それはそれで貴重だからいいやっ。 財布の中には3千円ちょっとと帰りの切符があるっ!図面価格っ!2500円!安っ!即金即決っ! (註:彼にとって物欲爆走モード時には日本円が極めて無価値にになっている。)

かくして極めて幸せな気分で家路に就いたのであった。 部屋に帰った時には煙草代もなく、晩飯は素素麺だったのはどうでもいいことである。
(註:件の図面は、午前中にやってきた海防研様ご一行にも発見されていたらしい...やっぱりね。)


8月18日 掃除未遂。

あまりに荒廃しきった部屋を掃除しようと目論み、 この度の戦果を読んでいないことに気付く。
半日かかる。
掃除の夢やぶれる。


8月17日 某所。

まさとしさん、じゃむ猫さんに連れられて都内某所へ。
某所は入るのは只だし、建物綺麗だし、 何と言っても蔵書目録がオンライン化してあり、「船」と叩き込んで 出てきた780件をしらみつぶし、てなことができて便利だ。
戦前に東大造船科の海軍委託学生が使っていた構造設計の教科書を見て、 非常に興奮する。 誰か復刻しよ〜。

それから飯を食ってだべったり、レオに行ったりする。
ミリタリの人の会合で「こみゅパ」とか「艦本四部にようこそ!」とかの ネタが出てしまう(ミリタリでないと出ないけど)のは良い感じだ。


8月16日 神頼み。

9時頃作業終了。
験を担いで碧海と同道して申し込みに行く、その待ち合わせが13時。 3時間だけ寝るつもりで前向きに倒れ伏し、 1315時に電話で叩き起こされている罠。
中央郵便局で何かカット描いている同業者がいる罠。

で、打ち上げっぽくアンミラへ行く。 私は初めてだ。
いままで各方面で見知った制服の実物を見て、悦に入る。


8月15日 雨とその後。

今日も昨日の続きだったらしいのだが、 連絡が取れなかったのでへたれていた。

夕刻になってからカット作業開始。 次回は「大造船物語 コンクリート船編」てことで、 「昭和造船史」「船舶百年史」を参考に図面をトレース・・・、 するも、例によって元図面がひん曲がっているので苦労する。
描いているうちに「違うっ!俺の第一国策丸はこんなんではないっ!」 と叫んでトレペをひっちゃぶいて捨てたりする(←だから時間が無くなるんだよ)


8月14日 修羅場は続く。

それでも今日は海防研拡大集会があるのだ。
売り切れた本を増刷し、昼に後楽園に向かう。

夏冬の拡大集会はなかなか物理的にお会いできない人と会える機会で、 いつにも増して熱かった。 友好サークルで会報とかの次回作の話をしてるうち、 「宇宙の艦○」「コスモ○」「スペースパワ○」などの話が出てしまう。 うわ。作りてぇ。

その足で神保町へ向かい、文○堂に入ると寺西さんが、 「船台虫夜話」を引っ張り出してこられる。
こんな貴重な物が販売されてて言いのかっ!
価格3千円は安すぎっ!
寺西さんよくわかっていらっしゃるっ!
全国の艦船好きのみなさまありがとうっ!


8月13日 血戦は日曜日。

無事、製本と準備を終わり、4時間半という長大な睡眠を摂取して会場に向かう。 台風が来つつあるので梱包は厳戒体制だ。 ざまぁ見ろ徹夜組。

とりあえず会場着。
左隣が「全漁連出版」さんなので、何か気楽だ。 寺西さんが今日一日持つのか、まずは不安になる。 寺西さん経由の巫女さん看板と、 まさとしさん作の条約型水雷艇年代別1/700WLSの4隻セットを頂き、 我がとする。

まずは愚弟に並び指示を出し、飛ばす。 でもっておやびんさんがご奇特なことに音楽CDをミリタリたる我が社に委託されるので、 その辺も含めて急速設営。 しかるのちに碧海のところに行き、戦略会議をする。 後から考えれば当時の私は既に壊れかかっており、 かなりCPUがへたっていた。

1000時、開場。
島中心に、買うものをそくそく買う。 何せ5秒前に買った本の価格を忘れるくらいで、 お買物帳に、まだ買ってない本にまでチェックを付けてたりしたのに気付くのは、 後日の話だ。

午後になる頃、作戦終了。自分のスペースに戻る。
あの、何か予想以上に売れてるんですけど。
「川南調べてました」て人が現れたり、 複数名の業界関係者の方が登場して、 本をぱらぱらやった上で、「造船学科の方ですね?」と言い当てられたりする。 (そら、ばれますわなぁ。)
雑木林とか海防艦とか戦標とか、 そういうダメな(←誉めてる)フネが好きな人が多いらしい。 まぁ、即売会でミリタリに来るくらいの人々だからなぁ。(含俺)
ちうわけでスペースに居ると楽しいし、色々用事があるし、 何と言っても予備燃料まで使い果たしつつあったので、売り子に専念する。
1400時頃、じゃむ猫さん登場。 早速、本を押し付けて読んでいただく。 あまつさえ感想まで聞いてしまう。 わかる方に目の前で自分の本を読んでもらえるというのは、 まぁ非常にくすぐったいわけなんだけど、 感想が聞けるというのは何にも代え難い物だなぁ、と実感する。
でもってまさとしさんに裏芸つき水雷艇を頂き、魂増量。
「水雷艇」が早期全滅し、「改E」も1430時頃には壊滅する。 ううむ。またろけパサークルになってしまった。 「すんません〜、再版とか再々版とかします〜」と謝っているうちに、 私が毎回買いに行っている某サークルさんの方がいらっしゃる。 参考用に置いてあった「改E」を見て、 「この本を楽しみにしていて、滅茶苦茶欲しくてたまらんので通販してくれまいか」 と熱くおっしゃり、あまつさえ新刊と千円札が出てくる勢いだったので承諾する。 (新刊は俺は既に買っていたのだけど。) やっぱここまで期待していただけるというのは有り難いことだ。 自分の実力からすれば、有り難すぎるくらいに。

1600時。閉会宣言。
会場を埋め尽くす拍手の中で、自分の労力が報われたことを思い、 迷惑を掛けてしまった多くの人々に心から感謝したのであった。

帰りはとても大変でしたなぁ。 ハコ2つ分+βくらいのホンがあったし。
売り上げでみんなで飯を食い、(全国のフネ数奇のみなさまありがとうございます) 本を分け合って、寝た。


8月12日 それでも続く。

1時間半も眠って2日目に出発。
今回の我が社の新企画は、「駐車場コピー誌折り」。
新幹線製本も会場製本も施工経験のある我が社は、 駐車場で240枚を折り、また一つ駄目サークルとなった。

一足先に帰って折りを行うことにする。 折角一人で帰るのだからと、東京駅までバスを使ってみる。
大失敗。時間かかり過ぎ。
お陰で折り工程が大幅に遅れ、 遅くまでtie2さんと碧海に製本を手伝ってもらうことになる。
今回のうちの本が間に合ったのは、この方々のお陰だ。 つーか反省してます。本当に有難うございました。


8月11日 まだまだ続く。

幸いにも1時間半も寝ることが出来たので、勇んで1日目に出発する。
8時半に現着。 サークルチェックを済ませ、4名に担当を割り振ったところで開場。
本日の主力部隊は西館最上部に向かった橘屋であり、 11時から14時まで夏の日差しにあぶられた彼は、汗臭いどころか焦げ臭くなって帰ってきた。
おつ。

帰りは浜松町まで海上バスを利用。 あの船は吃水を浅く、幅を広く、復元性を十分に取る必要があるため、 いろいろ設計が難しいのである。 推進性能を犠牲にしていたり(低速だからOK)、 GMを大きくしたせいか動揺性能がいまいちだったり(短時間しか乗らないからOK)、 橋の下をくぐる時、一番上のデッキの人間がしゃがまないと、 橋に頭をぶつけるようになっているのはどうかと思った(かがめばOK)。
・・・「水上バス本」とか、売れるかなぁ?

印刷した物件のあまりの量に気が動転し、碧海とtie2さんに折っていただく。 申し訳なさに腹を切りたくなるが、翌日に差し支えるので止める。
再び印刷に行く。
前回は大幅に冊数不足で困ったので、今回の新刊印刷数をいかにすべきか。 それが問題である。 まさか戦時標準船の本をそれほど買う人が居るとも思えないので、 時間当たり売れ行きを前回実績の半分とし、 お世話になっている方にばらまける分も用意する。 余ったら次回売れば良いや。
この計算は、相変わらず間違っていた。


8月10日 修羅場は続く。

未明。こまごまと残った膨大な作業量に気付き、 ちょっと青ざめつつ再版分の印刷をしておいたりする。

「今回も前日設営行けなかったよ〜」と泣きつつ、昼前に3時間強寝て再び作業。 てろてろと仕事をし、夜中に再び印刷へ。
その間に遠き地よりtie2さん到着。 印刷から帰ってみるとtie2さんは「よくまぁこんな所で」な寝床で御寝みで、 いまだに橘屋は原稿を書いていた。


8月9日 修羅場開始。

橘屋来訪。彼は彼で頼まれものの作業に入る。
合い言葉は「フロッピー×っ!」いや、今回はウチのPCがまずかったのだが。
ついでに飯スタントでカレーを煮てもらい、補給体制は万全だ。

続いて碧海来訪。彼も彼で自分の原稿を進める。
持参のAirデモが今回のBGMとなる。

私は私なりに「残作業」を悠々と進めつつ、他人を手伝っている余裕を見せていたのだが、 後から思えば自分が一番遅れていることにこの時点で気付くべきであった。
「大体作業終了している」と思い込んでいたのが敗因だよなぁ。


8月初頭 32ページ。

8月初頭の時点で「大造船物語 改E型船編」は32ページに達して、 図表作り他編集作業と出力と印刷とを残すのみだったんだけど。
まさか本番直前で修羅場になるとは予想外であったよ。

BlueLine_2 玄関へ

Constructed by Kyosuke Fujiwara ,in 1999.