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柴田愛子 ill Takasima.N
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つれづれ2回、お休みしてしまいました。3月20日の卒業式の準備に追われて1回、終わったらダウンしてもう1回。まる二日うつらうつら寝ました。もう、元気です。花粉症で「ハークション!」はしておりますが。
ところで前回は、空き地を荒らされたことを書きました。あれからのことをご報告しますね。
まず、この近辺の子どもたちが行っている小学校の校長先生に手紙を出しました。
もちろん犯人を捕まえてくれといったわけでも、子どもたちに話してほしいと言ったわけでもありません。事実を報告し、この辺の子どもたちの心の状況を考える一つの参考になればと申し上げ、何らかの方法で子どもたちに、いたずらされたほうの悲しみや寂しさ・怒りを伝えたいと書きました。
次の土曜日、畑にスタッフの一人がいましたが、子どもたちは来ませんでした。
翌日の日曜日、心配した親たちも来ているために、にぎわっていました。遠巻きに5、6人の小学生が見に来たそうです。近づいていくと、
「あらされちゃったんだって?」と言ったそうです。
「どうしてしっているの?」と聞くと、
「学校で先生が言っていた」
こんな会話で、「今度、そういう子見かけたら、いけないっていってね」と頼んだと言うことでした。
月曜日、校長先生が訪ねていらっしゃいました。各クラスで担任から今回の話をしてくださったそうです。この場所は表通りに面していなくてわかりにくいのですが、どうやら子どもたちは知っていたそうです。先生としては、やった子が言い出してくれるとよいと思ったそうですが、そうはいかなかったようです。でも、地域の校長先生とお話しできてよかったです。
この件以来、土・日は親子連れであそびに来てくれる人も多く、今のところ事なきを得ています。
空き地の入り口には、柵ができました。柵といっても、簡単に乗り越えられる程度のものです。ここは公園ではなく、人の土地であることを知らせたかったからです。多少ストップがかかるといいと願っています。
建物の近くには私が書いた看板を立てました。「ここをめちゃめちゃにしないで。火はきんし」と書きました。
これを書くとき、とっても悩みました。「はいるな」とは、どうしても書けませんでした。イチゴ畑の周囲は紐で囲みました。一人のスタッフが竹に漢字をいっぱい書き「ここをあらすと呪われる」と書きました。それぞれが、自分の気持ちを看板にしました。
インターネット(WEB)とはありがたいもので、いろいろな方からご意見やお慰みをいただきました。その中に、知り合いの男性保育者から、自分も子どもの頃こういう悪さをしたことが書かれていました。強い子にイヤって言えなくてやってしまったそうです。友だちに断れなかった自分、謝りに行けなかった自分、今でも罪悪感が残っているということでした。大人が本気で怒っていることを伝えるといいとアドバイスくださいました。
この方のメールを読んだとたん、ここを荒らした子どもの顔が見える気がしました。今まではどう想像してよいかわからなかったことが、普通の子どもの顔が見えました。なんだか気持ちが落ち着きました。ぜひ、今度は子どもたちと出くわしたいです。そして、うんと怒ります。
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