タイトル

 とうとう連休が終わってしまいました。

 いえ、やっと連休が終わったと思っている方もいらっしゃるでしょう。
 毎日いい天気なのに、私はどこにも出かけず、少しの仕事を抱えてのんびりしました。
 一日目はたっぷり寝ました。でも、翌日になると今度は眠りにつけない。足りちゃったのかしら?

 ところが、その翌日になると、なにかと眠い。食っちゃあ眠くなりとなりました。
 身体のリズムが変わるには、日にちがかかるものなのですね。
 衣類の入れ替え、洗濯、ときどきパソコンで仕事。
 ほんとは連休中に読もうと思っていた本が、山積みになっていました。ところが、ちっとも進みません。

 連休中にかたづけようと思っていたぐちゃぐちゃになった部屋の掃除も、いっこうに進みません。
 連休半ばになった頃には、これは休みなんだからいいかと、居直れるようになりました。
 なんといっても、時間に追われずに気のおもむくままに時間を使うことができるというのは効率もよくなく、成果も出ませんが、心地よいものです。

 お子さんがいたらこうはできませんよね。ごめんなさい。

 

 さて、連休明けは久しぶりで子どもが泣いたりぐずったりするかしらと楽しみにしていましたが、案外順調でした。いい天気のせいもあって、水遊びを存分に楽しんで、帰る頃にはちょっとお疲れモードでした。
 4、5歳児のほうにも出向きました。この四月から入って来た新入りの4人組がいました。ゆうせいくん、しんじくん、たいちくん、ゆうしんくんです。

 ベビーバスに水を入れ、保育者に頼んで赤いポスターカラーを入れてもらいました。

 もうひとつのベビーバスは黄色にしました。きれいです。
 ちょっと混ぜるとオレンジができました。だのに、なんと、ベビーバスをひっくり返して横にある坂道の歩道に流したのです。思わず「アッ!」と声を出してしまいました。
 でも、子どもの顔が反応したので、「もったいない。どうして?」は飲み込みました。

 流した色水は歩道のコンクリートの上では色をなくしていました。

 子どもたちは「あれ?」という表情を見せました。

 そのままのきれいな色が流れていくと思ったのでしょう。

 流れている水を追いかけながら、側の草を入れて、流れていくのを楽しんでいました。
 少し水が溜まったところでは、わざわざピチャピチャ! と撥ねをあげて走ります。
 次にはなんとカメを連れてきました。りんごの木で飼っている本物の大きなカメです。
 カメを水の流れに沿って歩かせます。結構早いです。

 四つんばいになって寄り添いながら、カメの背中に草を乗せます。枯れ草の束を乗せます。ついにはプラスチックのコップを乗せました。
 カメは逃れたく、早歩きです。水の流れの最後までたどり着いた頃、「集まるよー」の保育者の声が。このあそびは40分にわたっていました。
 子どもたちがあそんでいる間私がやっていたことは、一般人が通る歩道なので、迷惑にならないように配慮するのと、カメの背中にのろうとするので「カメも痛いと思うよ」とやめさせる係でした。

 

 わかちゃんは違うベビーバスの中に石けんを入れ、シャンプーをし、身体を洗っていました。ここまでが午前中。

 午後には、その中にタオルの足ふきなどを入れて踏んでいました。洗濯だそうです。

 彼女は、たぶん一日の大半をこの小さなベビーバスのなかで過ごしたことになります。
 たっぷりした時間の中で、たっぷりあそべるのです。同じあそびが続いているようにみえても、いろんな心の動きがあり、つぎつぎ発見をしているのです。


 連休というたっぷりした時間の中で、私は休むだけだったような……。子どものように時間を使えたらいいな。
 心のおもむくままにあそぶのは、おとなにはできないのでしょうかね。

 おとなは疲れている、ねばならないことが多すぎるのよね。

 もっともっと長期の休暇があれば、子どもみたいにあそべるかもしれませんね。
 それにしても、子どものあそびには見惚れるばかりです。(5月10日 記)

 

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