シルバーウイークなんて言葉はいつできたのでしょう? 「敬老の日」・・年配者に乗じて、みんながあそんだり休憩できたりする連休なんて、ありがたいでしょう? テレビ見ていたら、私は立派な高齢者でした。連休の役に立っていますね。 ところが、本人はやっぱり高齢者、この数ヶ月走り続けてきた感があります。 そして、やっとスケジュールなしのこの連休に突入したとたん声が…。 出るのですが、出にくく、鼻の奥の扉が閉じている感じです。出かけず、しゃべらず。家のかたづけをしたり昼寝したり、ちょっと原稿書いたりと過ごしています。 ちょっと、スケジュールを振り返ってみると、先週一週間に、初めての体験が三つありました。
かつて、二回ほどスタジオで撮ったときに、秒単位が馴染めず、嫌な気分だったのでお断りしてきました。今回「すくすく子育て」でりんごの木のDVDを流し、汐見稔幸さん(白梅学園大学学長)と遠藤利彦さん(東京大学大学院教育学研究科教授)とにコメントなどをいただく企画でした。なにやらすごい肩書きのお二方ですが、汐見さんとは長いおつきあいなので心強く、企画の方々ともお近づきになっていたのでお引き受けしたというわけです。 司会の水野猛さん、くわばたりえさんは面食らっていましたが、相変わらず、世間ではギョッとするらしい映像でした。先生おふたりからコメントをいただき、私にとってはとても勉強になり、楽しい収録でした。 30分放映らしいですが、一時間ほど話は盛り上がっていました。まな板の鯉と緊張していましたが、ありがたい時間だったと思います。
その二は、全国私立保育園連盟の園長セミナーに招かれて講演しました。 どうも園長集団と聞くだけで、背筋がピンとしてしまいます。お巡りさんを見たとたん、手がシートベルトを確認してしまうのと似た感覚です。 いまや、園長さんは私より年下です。「あなたも園長じゃないですか」とも言われますが、どうも苦手です。私は園長ではありません。あくまでもりんごの木の代表です。 暖炉があるお部屋で、最高に素敵でした。もっとも一人だったので火はつけませんでしたけれど。 翌日は8時45分に会場にいらしてくださいと言われました。私の予定では10時から11時半と思っていました。何で9時前に行くのかなぁと思いつつ会場に着き、パンフレットを見直してみたら、なんと9時から11時半! え?! そんなぁ! 二時間半も! そう思ったら気持ちが緩んでしまって、どんどんおしゃべりになり、15分もオ−バーしてしまいました。肝心の〆の部分が入らなかったりして、あーあ。 全国からお集まりでしたが、確かに私より若い人ばかり。今までのイメージとはずいぶん違います。そして、みなさん熱い! 連日朝方4時、5時まで語り合っているようでした。なんだか若い頃を思い出しましたね。 保育に関してはうれしくない子どもの状況を聞くことが多いのですが、熱い園長が繋がっていけば何らかの力となるだろうと頼もしく思いました。インターネットが盛んになったこともあって、若い人の繋がり方はすごいです。
その三、清里の翌日は卒業生の結婚式でした。初期の頃の子どもですから、31歳です。 赤いバンダナを首にかけた、よだれの多い子でした。 剣が大好きでいつも持ち歩き、前のめりになって駆け回っていました。その子が2歳、3歳の頃です。(当時は4、5歳児は始めていませんでしたので、その子も4歳で他の幼稚園に行きました) 2歳だった子が結婚、そしてお相手は保育士さんでした。感無量です。ありがたいお招きです。 そこで、インターネットで調べました。ほとんどが「短く!」でした。挨拶の事例も読みました。そして、何とか心づもりを。 ところが、最近の結婚式は多様化しているのですね。いつもと違います。グラスを持って皆さんが立っている姿を予測しての短い挨拶のはずが、「みなさんは着席したまま挨拶をしていただき、立ってから乾杯を」と耳元で司会の方から言われました。え? いつもは長い話の私が、短くを決め込んだために変更ができません。自分でも残念な挨拶になってしまいました。 お二人と家族の方に申し分けなかった気持ちが残っています。やっぱり長かろうが短かかろうが自分の気持ちで話すべきでした。ちょっと形にこだわって、情報なんて集めたために失敗!
せめて、気持ちはゆったり、秋を楽しみましょう。(9月22日 記)
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