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 4歳クラスの子が直径3センチくらいの透明のボールを手に持っていました。よく見ると、セロハンテープをまるめたようです。
「あらまぁ、こんなふうにテープを使われたらたまらない。他のもので、できないのかしら?」が、まずの私の感想でした。
「どうやってつくるの?」と、聞きました。止めるなり代案を提案するなりのためには、知らないとね。
 セロハンテープのカッター台が乗っているお膳のところに連れて行かれました。そこには、ゆうまくんがいました。ゆうまくんの手には少し大きめのまん丸の玉が。でも、色がついています。パステルカラーの水色やピンクの紙が入っていて、美しい!

 そこで「教えてくれる?」と、頼むと、まずはセロハンテープを少し切って丸める。その上に3センチくらいに切ったのをどんどん重ねていく。そのときにお花紙(薄い色がついた紙)をちぎったのを乗せて貼っていくというのです。彼は、私の横で、お花紙をどんどん小さく裂いてくれています。
 言われたようにやっていきますが、サイコロのように四角くなってしまいます。
「こんなになっちゃう」と見せると、「ときどき、てで、ころころして、まるくするの」ということです。なーるほど。
 私だってできました、美しいボールが。
 感心してしまいました。セロハンテープでこんなものを作り出すなんて。やっぱり子どもってすごいわ!って。
 全くいい加減な私ですよね。まず、おとなの既成概念や価値観で子どもの遊びをとらえてしまう。ところが、子どもと同じことをしてみると、ダメどころか、子どもはすごいってなってしまうのですから。
 部屋の中には大きめのボールも転がっていました。新聞紙を丸めてガムテープでくるんだようです。これなら当たっても痛くないし、いいです。
 ふと思うに、小さい組(2、3歳)では、こんなふうなあそびは見られません。だいたい、セロハンテープをチーとどんどんだしていく。終わりがなくどんどんでてくるテープがおもしろい。それを丸めるというよりあちこちに貼り付ける。そこで、色がついたビニールテープを出すと、床にどんどん貼っていく。素材そのものを楽しんでいるようです。

 つまり、4、5歳児のように何かを作ろうとか、素材をいかして別ものをつくりだすという目的意識は持っていないような気がします。
 そうそう、いま、3歳は油粘土を天井に向かって投げています。力があって、ちゃん届くと天井にはりつくのです。これも、あーあとは思いましたが、やってみるとおもしろいものでした。
 りんごの木は3歳児までと4、5歳児とが全く別の場所のため、いいか悪いかは別として、年齢別の全く違う遊びの展開が見られます。それがなかなかおもしろい。子どものあそびやいたずらは、やっぱり今だから必要なものであり、今だからこそ堪能していくものなのでしょう。

 

<おまけ>
 9月27日に西伊豆・堂ヶ島近くによばれていました。電車で行くととんでもなく時間もかかり不便なので、車で向かいました。ここ三年、この辺にうかがっています。
 海が正面に見える宿を手配し、夕日が沈むのを見ようと、午後2時に出ました。初めてうかがったときの感動が忘れられません。おおよそ三時間で着くはずです。宿は海に面した部屋を予約しました。部屋の正面から海に日が沈むのが見られるはずです。
 5時少し過ぎに無事に着きました。カーテンを開け、海が全開。雲もありません。でも、まだ日が高い。そこで、ついついパソコンを開いてしまいました。いまやどこでもWi-Hiがとんでます。ついついメールの返信などに夢中になってしまいました。
 ふと、気がつくと! あー、日が海にほとんど沈んでる。本当にがっかりしました。何のために、休憩もせずに、車を走らせてきたんでしょう。

 こういうこと、もしかしたらみなさんも多くなっていませんか? 

 パソコンやスマホに目が釘付け。知らない間に大事なものを見逃してしまう。

 気をつけましょうね! (9月26日 記) 

 

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