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 ご無沙汰しています。
 病気ではありません。チョー忙しく、目が回るような日々になっています。
 めずらしくりんごの木でもインフルエンザが大流行、その菌の合間を縫って走っています。
 前回のつれづれの時は雪でした。今年は地方によっては大雪で被害が出るほど。なんでもほどほどがいいですね。
 ほどほどの白銀の世界に1月30、31日に5歳児と行ってきました。
 行く前にすでに雪で遊んだ経験をしていたので、初めての子どもたちと違って、いきなり食べたりはしません。不思議と、初めての子どもたちのときは、路肩のいつの雪かと思うようなのでも口にしますからね。
 雪遊びに行くときの装備も、家での練習の成果が見えました。とはいえ、準備するときは暖房の家の中、外は零下5度なのですがピンときません。うっかり手袋を忘れたまさきくん。だんだん冷たくなりポケットに手を入れます。ついに最後は涙が・・・・。だんだん学習し、親が丁寧に書いた模範図のように装備にできたのは、翌日の帰る間際でした。親の親切も体験にはかないません。
 空は真っ青でした。八ヶ岳が真っ白で美しいです。その麓で子どもたちはソリ遊びから始まり、森の中の散歩、たき火、雪のブロックを重ねて城作りと、寒さも忘れて3時間以上遊び続けました。子どもたちが遊びに魅せられていくのは、いつにない環境、砂遊びのように自由にできる素材なのだけれど、白くて美しくて柔らかい雪にたいしてのワクワク感。そして、自然を知っている小西貴士さんがいたことは大きかったと思います。彼は清里のレンジャーさんであり、カメラマンであり、保育者でありと、肩書きはよく知りませんが、古いつきあいの人です。
 彼はソリにはまり始めた子どもの前で、ソリの上に立って滑り始めました。
「あ! かっこいい!」と、子どもはすかさずチャレンジです。広い牧草地では雪をノコギリ(雪用です)で四角く切り、ブロック状にして積み上げることを提案。彼はひたすらノコギリ、ブロックを積み重ねているのは素人の子どもたち。積み方が悪くて倒れたり、崩れたりしながらお城もどきになりました。もう、夕方の冷たい空気になって、やっと宿舎にもどりました。
yuki でも、夕飯後はまた外に。保育者と来る前にいくつか計画し、準備してきました。いつもやっている石けんを入れたあわぶくもやってみます。あっという間にシャーベット状になります。持って来たプラスティック容器に果物と水を入れます。風船に水を入れて外に置いておきます。
 翌日になると果物入りの氷ができていました。かきごおり機でかいて、まあ、冷たいのにおいしそうに食べること!

「これって、原宿だったら800円だよね」と保育者の声。

 風船のゴムを破るとまん丸の水晶玉のような美しい球! 
 そして、散歩に出かけます。天気のよい雪の散歩は楽しいです。体重の重いおとなだけがズボズボと雪の中に足が落ちます。川はすっかり凍っていてスケートリンクのよう。子どもはステーンと数回転ぶとスイスイといきます。
 帰りのバスでは「おかあさん、さみしかったよ、っていうかなぁ」と、気持ちはわが家に向けられていきます。
 子どもたちと遊んで思いました。環境は子どもたちの遊びを刺激するけど、環境を心得ている人がそれを一層膨らましてくれる。日常の保育も然りでしょう、環境と人との両方が子どもの育ちを援助するのだと思います。

 実は、いつになくインフルエンザが流行り、8人が行けませんでした。行きのバスから行けなかった子どもたちの顔が浮かんでしまいました。で、行けなかった子どもと保育者で同じ場所に小西さんの協力も得て、9日に日帰りで行ってきました。私は行きませんでしたよ、一回行った人はお留守番ですから。でも、ひとりだけインフルエンザで行けませんでした。残念でたまりません! みんなでおみやげを用意してきたようです。
 
 2月10日は親たち有志の「ステージ ステージ」がありました。
 歌あり、ダンスあり、手品あり、弾き語りやバンドも。子どもからおとな、卒業生も登場。りんごの木で出会った人たちが、自分たちの居場所としてこんな企画をし、楽しんでいる姿はうれしいです。そこにはりんごの木に対しての熱い想いが溢れています。子育てをしながら、自分らしさを発揮している母たちの姿に胸を打たれました。
 チョー忙しいといいながら、ちゃんちゃんと楽しいことをさせてもらっています。

                                    (2月11日 記)

 

 

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