5回目の都筑「こどもみらいフェスティバル」が無事に昨日終わりました。
 そちらの様子はホームページをご覧ください。(http://kmfes.com
 私は例年のごとく、講演をさせていただきました。
 当日も申し上げたのですが、滅多になく緊張します。何といっても地元です。日頃、保育でご迷惑もかけています。まあ、不満に思っている方は聞きには来ないでしょうけれど、ちょっと控えめな気分になります。そして、何と言っても知り合いが多い。ここです、いちばん嫌なのは。そう、参観日の子どもの気分です。いつになっても歳相応の貫禄がつかないのです。
 今回は「イヤイヤ期」がテーマでした。そこで、ちょっと事前に、本をあれこれ読んでしまいました。前日まで読んでいたら、専門家と言われる人の話にひとつひとつうなずいてしまいます。うなずいていたら、自分の言いたいことが分からなくなって来てしまいました。自分の言い方がぼやけてしまうのです。
「しまった!」です。情報を集めれば集めるほど、自分自身が見えなくなってしまうというのは、かつてそうでした。親たちにも言っていることです。「情報に振り回されそうになったら、見ない、聞かない」と。まさか、自分もそうなるとは思っていませんでした。
 読んではいけなかった! でも、より詳しく分かっていたかったのですが、そんなのはこんな直前ではなく、普段やっておくことでした。
 前日、いつものように粗いメモだけつくりました。

 

  イヤイヤ期
  親はイライラ期なのに、しつけをしようとする
  しつけはあきらめて、ストレスの発散の仕方を
  今は永遠ではない

  子どもにいちばん大事なのは、感じる心・自分の意思・安心して自分を発揮できる環境 
  親子関係は一生同じかも。子は親を越せない

 

 こんな感じです。あとはライブですから、脇道に走ります。
 脇道はどんどん枝分かれ、まあなんとか元に戻って来ます。
 今回は、脇道が本論とかけ離れ続けて、反省でした。
 けど、どうしてイヤイヤ期に時間を使わなかったのか考えたら、雑誌も読んでいたので、聞く方々がこの程度のことは知っていると思ってしまったような気がします。
 やっぱり、自分の体験と感性でやって来た私には、拙くても、素人っぽくても、マイペースがよいのだと結論づけました。
 何歳になっても、より立派に見えるためにあがくものなのかもしれませんね。
 こんなに自分の力量を知っているような気がしているのにね。
 
 ふと気がつくと六月も半ば、道を歩いていると紫陽花が美しいです。
 子どもたちも四月からの生活が馴染んで来て、日常になって来ました。そのせいでしょう、うるさいうるさい。りんごの木でも自己主張ができるようになったのです。大きな声で泣けるようになったのです。部屋中を散らかしてあそべるようになったのです。「じぶんで!」と言い張ることができるようになったのです。私に向かって「うんち!」「おしっこ!」なんて、お近づきの言葉を吐く子までいます。
 今からが本場です。テンションはだんだん落ち着き始め、子ども同士が結びついてくる時期を迎えます。その子らしさがはっきり発揮されて来ます。子どもを見守る楽しさが続きます!

                                   (6月17日 記)


qq

 

 

 

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