ほんとに毎日暑いです。南向きの私の部屋は朝から日が照りつけます。
 いったいどうなっているんでしょう、この暑さ?
 夏休み中の朝は、ラジオの「子ども電話相談室」を聞くのが楽しみです。
 思いがけない子どもの質問と、感心する回答に耳をそばだててしまいます。
 最近感心したのは「どうして、植物の種には模様があるんですか?」という質問です。模様がそれぞれ違うことに気づいた子どもからの電話です。
 答えは「鳥などに食べられないためにです」でした。
 例えば、真っ白いところに黒い種が落ちていたら目立つから、鳥に狙われてしまう。で、白い場所には白、黒い地面のようなところでは、まだらの模様が多いそうです。自分で自分を守るというのが命の原則なのかもしれません。自然界はすごいな。
 キリンの首はあんなに長いのに、どうして肺まで空気が入るのかというのもありました。

 トドやオットセイはほ乳類なのに、どうして水の中で生きているのか、などなど興味深い質問がつぎつぎ。
 長く生きていたって、私はこれらの「どうして?」はほとんど知りません。
「あくびをすると、どうして涙が出るんですか? でも、私は涙がいっぱい出るのに、友だちはあまりでない。どうしてちがうのですか?」という質問がありました。

 なんと、目の上に涙が入っている場所があって、あくびをすると、そこが押されて涙があふれ出すそうです。大きなあくびをする人は涙がいっぱい出る。顔を変えずに静かなあくびの人は、そこが刺激されないので出ないそうです。あくびをするときに鏡で顔を見てご覧なさいと回答者が言っていました。

「へー、そうなんだ」
 でしょう?
 違った意味で驚いたことがありました。
「アニメで、ネコとネズミとけんかしているんです。ネコはいつまでもネズミを追いかけているんですけど、ネズミはネコにむかっていかないんです。どうしてですか?」
 え?! 何を言っているのかと回答者も思ったようでした。どうやら、ネコがネズミを捕るということが、今の子どもは知らないことがわかりました。ペットのネコしかしらないのです。
 ずーっと昔、母からネコはネズミを捕るからネコ、蛇を捕るのもいてそれはヘコ、鳥を捕るのはトコっていうのよ。「三種類がいる」というのを教えてもらったことを、不思議なことにずーっと覚えています。かなり印象的だったのですね。
 回答者は困って、ネズミが人間の食べものを食べてしまったり、病気の菌を持ち込んだりするのをネコが捕まえてくれる。だから、昔の農家は、お米を食べられないためにネコを飼っていたことなどを話していました。

 ネコもイヌも人間を支えてくれる役割を持っていました。イヌは番犬と言われていました。生活がこんなに違ってくると、イヌやネコの役割は人間の心を癒やすペットとということになったようです。

 そうなると昔話は理解不能になってしまいそうです。みんながご存じの「おおきなかぶ」の絵本の解釈も違ってきます。ネコはいつもは敵のネズミに助けを頼むというのが、このストーリーの力を合わせるということを語っていると思います。そんな読み方、まったく意味が通じない子どもたちになっていくということなんですね。まあ、時代の流れで仕方ないですかね。

 

 話はすっかり変わりますが、先日ある地区の「私立保育園就職フェアー」によばれていきました。45カ所の保育園がポスターを貼ったり、特徴をわかるように掲示し、掲示の前に相談受付の人が座っていました。「秋までに契約すると10万円プレゼント」「住宅手当84,000円」などと、お金のことだけを大きく張り出している園もあります。その会場に行くだけでQUOカード500円分プレゼントされます。こんなに保育士不足なんだと、実情を見た思いがしました。でも、なんだか、残念な気もしました。
 私の講演は1時間、「保育っておもしろい」というテーマです。ところが、壇上に立ってもおしゃべりをしている人がいます。「悪いですけど、おしゃべりやめてください。しゃべりながら話しは聞こえないと思います。私は話しに来ました」と言いましたら、その人は不服そうに口を閉じました。ところが、話しているときに結構耳ざわりにしゃべっている人がいます。周囲の人が振り向きますが、気がつかないのかやめません。さらに始めから聞こうという思いはないらしく、伏せて寝る人、スマホをいじっている人もいます。

 もちろん、うなずいて聞き入ってくださるありがたい人も多くいました。参加者はすでに保育をしている人は数人、学生が大半だったようです。自由参加であれば、こういうことは少ないはずですから、終了後主催者に聞きましたら、養成機関で義務づけたところもあるようですとおっしゃっていました。主催者は気になりましたが、こちらからは注意できませんと言いました。
 でも、この人たちは人材不足だから偉そうに就職していくんですよね。今回は現場を知らないことを想定して話す内容を考えていきました。子どもの話に目を輝かせない、子どもに興味さえあるのかないのかという人に保育士になってほしくないというのが私の本音。
 これから子どもたちはどんな保育環境に置かれていくのか、重い気分で帰りました。もちろん、とても意識的で研究熱心な園の方々をたくさん知っています。子どもが幸せな園生活を過ごしているところもあります。けど、ちまたはこれなんですねと思いましたね。


 今週は「りんごの木夏季セミナー」があり、そのあと安曇野に行き、そのあと卒業生のキャンプと続きますので、しばらくつれづれはお休みします。
  暑いけれど元気でお過ごしください。では、また!(8月5日 記)


qq

 

 

 

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