2、3、4日と鳥取県大山(だいせんと読みます。神奈川は同じ字でおおやまです)のスキー場ゲレンデ近くの施設を使って集まりがありました。「第14回 森のようちえん全国交流フォーラム」です。
 一年に一回、各地持ち回りで、全国から「森のようちえん」関係の人が集合。
 今年は鳥取でした。紅葉真っ盛り、山が美しく、空が高く、空気が冷たくて、とてもいい場所でした。私の参加は5回目になります。
「森のようちえん」といっても千差万別。リュックと水筒をもって子どもたちと森の中で過ごす、建物があってそこを基地に周辺の森を使う、親が主催して親たちだけで保育している、親たちが運営して保育者を頼んでいる、保育者が立ち上げて子どもを募集している、などなど様々です。
 もとは1950年代、デンマークでひとりのお母さんが子どもを森の中で保育したことがきっかけだそうです。ドイツでは国を挙げて普及。日本では鳥取県、長野県、広島県で認証・認定制度があります。年々、広がりを見せているようです。
 今回は377人の方が集いました。
 森のようちえんを運営している人、通わせている保護者、これから立ち上げようとしている人、幼稚園・保育園の先生、学校の先生、博物館の人・・・・いろんな立場の人がいるのでおもしろかったです。
 講師陣も大友剛(ミュージシャン&マジシャン&翻訳家)
 西野博之(フリースペースたまりば、夢パーク所長)
 落合恵子(作家、クレヨンハウス主催)
 あべ弘士(絵本作家)
 この辺鄙な場所によく忙しい皆さんが集まったものだと感心しました。
 西野さんとは二十代の時からの古いつきあいです。子どもの居場所づくりを続けてきた彼が今回の講師になっていることはうれしいことでした。
 大友さんとも知り合いで、このところお目にかかっていませんでした。
 落合恵子さんはじめ、みなさん力強いメッセージを話しておられました。
 そして、分科会の講師ももりだくさん。
 その中には「きのくに子ども村」の学園長堀真一郎さん。私が共感することの多い教育論をおもちです。サドベリー・スクールの方、キープ自然学校の小西貴士さんと多彩な方々が集まっておられました。
 私もひとこま持たせていただきましたが、他の聞きたい内容が多くて困ってしまいました。さらに、夜は交流会で飲んでしゃべって、もう、賑やかすぎる中でしゃべり続け、連日夜中の二時まで。明日は声が出ないかもと心配しながら寝ましたが、お陰様で大丈夫でした。なんか、こんな時間まで熱く語り合うなんて若者時代みたいでした!
 保育も学校も、どんどん多様化しているのを感じます。
 このフォーラムもどんどん活発になっている気がします。
 多様化するのは好ましいと私は思っています。そして、形は違っても情報交換をし刺激し合って、保育観、教育観を極めていけたらいいですよね。
 でも、ここに集まるような人はやはり少数派です。思いは熱いけれど運営していく資金はカツカツ。県によって認証を受けられるところは運営費の数パーセントを援助してもらっていますが、あとは親たちのボランティアに支えられながら、保育者の給料は低賃金というのがほとんどの現状。
 そこで、今回の「幼児教育・保育無償化」の話題も多かったです。自分たちで考えている保育を始めて頑張っているのに、無償化の対象にならない。子どもたちはまさに差別を受けているのです。そして、少数派はつぶされてしまいそう。そこで「指導監督の基準」を甘んじて「満たし」、受けられるような体制にすべきかと迷うのです。りんごの木も然りです。
 今の小中学校教育も、フリースクールなども含め多様な方法が生まれています。幼児教育や保育も広がりを見せています。少数派の保育・教育にも国からの援助がもらえるのが、子どもの育ちを保障するという当たり前と思うのですが。どの子の育ちも応援する、それがおとなの義務ですよね。
 勉強の合間の昼は広場にいろんな食べ物や、各グループの売店、展示が広げられてお祭りみたいです。そう、フォーラムは、お祭りだったのです。心地よい興奮は、気持ちを新たにしてくれました。
 主催者のかたはほんとにご苦労様だったことでしょう。
 私の手元にはトランプのカードのように名刺が残されています。(11月5日 記)


 

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