あー、終わりました、夏季セミナー。
 今年は29回目でした。いつのまにやらこんなに長くやってきました。さすがに来年30回目と思うと、今までを振り返ってしまいます。
「保育者が保育者と育ち合う」ための研修会として、始めたころは青葉台の一軒家のりんごの木で、近隣の保育者たちと集っていました。その頃は講師を招くときもあれば、集まった人の保育話のときもありました。やがて、会場が狭くなり駅前のホールを借りていたところ、近くの幼稚園の教頭さんが(友人になった)「うちの幼稚園使えば」と言って下さって・・。
 横道ですが、この方に「おたく運動会やるの?」と聞かれたので「場所がないし」と言ったら、「うちの園庭使いなさいよ」と言って下さって、運動会が始まりました。今は、近くの公園をお借りしていますが。
 そのうち、歩いていたら下北沢に建設中のタウンホールを見つけて、大きなセミナーを始めたわけです。
 やがて、タウンホールだとお断りしなければならないほどに参加者が多くなり、ひとまわり大きい高津市民館にかえて久しくなります。
 振り返ると、たいていのことが、決心をしたり覚悟をして始めたりするより、なんとなく流れでそうなったことが圧倒的に多い気がします。
 りんごの木も然り。いつまで続くかわからないから家を借りて・・。入りたいと言ってくれる人が多くなったから、引っ越したり、増やしたり・・。
 こう考えると、私に計画性はなく、必然にせまられて進んでいる気がします。考えたらいつも今しか考えていない。もしかして、これって子ども? かもしれません。
 セミナーも「私が話を聞きたい人に聞きたい内容を依頼する」という、手前勝手な話なのです。私だけじゃなくてみんなも聞いたらいいじゃないと、一石二鳥的な発想。さらに参加費をいただいてりんごの木の運営費に繋げているんですから、一石三鳥くらいです。
 基本は「私が聞きたい」ので、お客さんが来なくても不満ではありません。しかし、来てくれたらそれはうれしい。
 そして、今年はなんと、どの講座も参加希望者がいっぱいで、満員御礼! となりました。ほんとにありがたいです。「それ、私も聞きたかった!」という人がこんなにいてくれることに元気づけられます。同じ方向性で歩んでいる人がいるのは、心強い励ましでもあります。


11 さて、主催者である私の講演をやるようになって数年になります。スタッフに勧められてやることになったのですが、「私の話なんて、お金払って聞きに来る人はいないかも」と小心者の私が顔を出します。六月に受付が始まると、申し込み人数が講座ごとに一覧表になって事務所に貼られるんです。気になって気になって。やっと今年あたりはちょっと慣れてきました。当日、あちらこちらに知った顔がある。ほんとに感謝です。
 満席の会場は壮観でした。いちおう大雑把には話の内容を考えてはいるんですよ。でも客席の反応は恐ろしく、「だいじょうぶかなぁ」「テーマにあっているかなぁ」「前と同じ話よね、とか思っている人いるかなぁ」と不安が時々よぎります。不安がよぎりながらも口が勝手に動いているのですから、不思議です。このときばかりは脳と口は一いっしょではありません。
「共感できる人たちといる心地よい空間」と、アンケートに書いて下さった方。
「講師と主催者の信頼関係の上での講演内容」と言って下さった方もおられます。29年の積み重ね、それは講師陣や参加者との信頼関係が育って来たからこそのセミナーだと自負した次第です。
 必然を感じて力量にあったことをこつこつ。私の本のタイトルではないけれど、これも「とことん」のひとつのやり方かもしれません。(写真は映画「みんなの学校」の木村泰子さんとの対談)

 内容に関しては、ほかのスタッフが報告すると思います。
 さあ、今度は卒業生キャンプです。りんごの木は子どもは夏休みですが、スタッフに夏休みはありません。自主的によくやってくれます。

                                   (8月12日 記)


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