昨夜はNHKラジオの生放送「ママ深夜便」に出演してきました。
 これは日常的には「ラジオ深夜便」といって、毎日夜11時から朝5時まで放送している番組です。すごーく前からやっていました。だって、両親がいたころ夜の枕元にはラジオが置いてあって、11時になるとなんとも穏やかな眠くなりそうなテーマ曲が流れていたのを私も聞いていました。歳を取った人たちが寝られなくて布団の中で聞いているという番組だったのです。
 ところが、夜寝られないのは年寄りだけではなく、赤ちゃんの授乳や夜泣きで寝させてもらえない若い親たちが聞いているというそうで、年に何回か「ママ深夜便」が放送されることになったそうです。
 かつて、親が布団の中で聞いていたラジオが、今は私の枕元にあります。そこから、私の声が出てくると想像したら不思議な気分でした。
 さて、夜10時に渋谷のNHK放送センターに行きました。
 たまに「すくすく子育て」で行く場所です。中を巡り巡ってラジオ局のスタジオへ。
 番組を放送するというのはたくさんの人が関わっているんですね。先日りんごの木を訪ねて下さったアナウンサーの方、ディレクターの方、この他に4人の方の名刺を頂戴しました。スタジオには同じ出演者の春風亭一之輔さん、山崎ナオコーラさん、アナウンサーの方、私がテーブルを囲みます。後ろにはチーフディレクターの方。ガラスの外には音響の方? など3人、入ったメールやツイッターにチェックを入れて部屋の運んでくれる方などがいました。つまり総勢10人くらいですよね。みんな、この夜中に・・・・。
 一之輔さんは落語家ですが、子どもも読めるような本も出しています。それ、読んでいきました! ナオコーラさんは作家です。ご自身のお子さんのことを中心に綴られた『母ではなくて、親になる』(河出書房新社)を読んでいきました。
 一之輔さんの本には、しょうもない父親としっかり者の母親、賢い子どもが出てくる話がたくさん出てきます。子どもを侮るなと言っているように読めました。ナオコーラさんは今は第二子を出産なさったばかりのようでしたが、第一子の一年を本で綴っています。お子さんのことを「私のところにいる赤ん坊」と何回も表現されています。それだけで私物化しようとしていないことに気づきます。お二人に好感を持っていましたので、お目にかかるのが楽しみでした。
 さて、生放送とはこういうものでしょう。時間の流れは事前におおまかに打ち合わせますが、あとはアナウンサーの方の進行に委ねていくしかありません。私が気をつけなければいけないことは、「人の話しを取らない」「長々としゃべらない」です。だって、三人なのだしナオコーラさんはおしゃべりな人ではないと聞いていますから。
 言っていけないことなど、考える暇はありません。言ってしまったことは流れてしまうのです。一回だけアナウンサーとディレクターがギョッとして手で制したことがありました。それは、投稿で、夫が何にも手伝わないという話でした。「あら、今だってそんな夫だらけですよ」と思っていたのに、「あら、嫌なヤツ!」って、口が勝手に・・・・。しまった! と思ったって後の祭り。その他にもこう言えばよかったとか、軽率だったとか、思い起こせばあれこれありますが、生ですから。終わったことは触れないようにするのがいいです。
 今回いちばん驚いたのは、放送を聞きながらツイッターやメールでどんどん反応が返ってくるということです。子育て中の方から90歳のお年寄りまで! お年寄りがメールしてくるんですよ、すごいですよね。でも、そのほとんどが読まれる時間はないのです。いえ、その時間私が奪った感もありです。もしかしたら、私の知り合いで張り切ってメールしてくれた方もいるかもしれませんよね。この場を借りて「ありがとう」とお伝えしたいです。だって、スタッフが「こんなに次々寄せられたのは初めてです」って、喜んでいましたもの。
 日頃お話しする機会がない落語家の方、作家の方と話せたのはうれしかったし、楽しかったです。夜中の1時に終わって、タクシーで帰宅しました。
 今回アナウンサーの方は知り合いのカメラマン繁延さんの友人でした。落語家の小学館の本を編集しているのは私の本も編集している方でした。福音館の『母の友』の1月号にはナオコーラさんと私の記事が載っています。どの方も「ママ深夜便」に出ることを知っていて、本を送ってくれたりエールを送ってくれたりしました。いつのまにかたくさんの人たちと繋がっていることを感じます。りんごの木の人たちも含めて、人の輪に守られながら私らしさが育てられている気がします。
 (11月29日 記)

 

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