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 コロナウイルスはいっこうに終息せずにいます。
 実は十日ぐらい前、どんどん体調が悪くなりました。腰が痛い、いつにない右頭痛、いつにない便の出が悪い・・・なんか漠然とした黒い雲がのしかかってきている感じでした。これはコロナウイルスにやられてしまったか? 日常がなにかに脅かされている気分、判断しなければならない事柄がつぎつぎ、そのほかにも問題をいくつか抱えていたので、ちょっと立ち止まって考えてみました。
 そのひとつであろうコロナウイルスなのですが、漠然と脅かされているけど、私にできることはなにか。宇宙の他の星に行くことはできないし、ウイルスの抗体を作ることもできない。ただ手を洗い、うがいをし、人混みを避ける、自分の身体を元気に保つこんなことくらいしかできないのです。うつって死にたくはないけど、死というのは、誰ひとりも歓迎している人はいない、みんないつやってくるのかさえわからずに受け入れるより仕方がない。生まれた以上、死ぬという事実を持って生きるよりないのです。だから、今回だけに脅えることはない。その他のことに関しても、こんなふうに整理してみました。結果、私ができることはほんの少しであることに気づきました。物に関しては工夫すればいいし、昔を思い出せばいい。

 そしたら不思議です。翌日から元気を取り戻したのです。腰も、頭も痛くなく、快便。なんて、単純な私の身体でしょう。言い換えると、居直り? 腹をくくる? そんなことかもしれません。
 きっと、皆さんもこの長引く不安感から脱出する方法を見いだしていくことでしょう。自分点検の機会にもなりますね。
 
 そして、20日は卒業式をしました。
 できることは、窓を開け放し、風通しをよくすることくらいでした。
 祖父母の参加は遠慮していただき、マスクなどは自由につけていただきました。
 今年は39人の5歳児が巣立っていきました。
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 元気で、うるさくて、やんちゃで、パワー全開の個性的な子どもたちでした。
 この一年でがぜん頼もしくなった子どもたち。流行った遊びは「王様ゲーム」「コマ回し」「ベーゴマ」「縄跳び」「大縄を何人かで歌にあわせて跳ぶ」「恐竜ごっこ」「物づくり」・・・・どれも惚れ惚れする姿でした。
 19日にはマジックショーが企画され、ポスターが貼られ、見せてくれました。どこで仕入れたのか、どこで練習したのか、保育者は関わっていないとのこと。まさに主体的な子どもたちの活動でした。演じている子どもは緊張感に満ちていましたが、自信で輝いてもいました。
 子どものミーティングで「りんごの木でできるようになったことは何かしら?」と問われると「逆上がり」「コマ」などというあそびもでましたが
「すわっていられるようになった」
「ひとのきもちが、わかるようになった」
「ともだちがおおくなった」
「それとそれはつながっている! きもちがわかるようになったから、ともだちがふえたんだ」
 こんな会話がされました。
「いたずらが、じょうずにできるようになった」と言うのも。「じょうず」とはおとなにみつからないようにやれるということだそうです。
 いたずらをして怒られたことを思い出すと、どんな気持ちかと聞いたときは「おおきくなったなぁとおもう」なんて、答えていました。
 ほんとにこんなに成長するんだと、まるで新鮮な保育者のように感動しています。
 りんごの木には1歳児からいます。年度末で次々のクラスの終了の会に出てきた数日でした。まるで子どもの発達段階を見ているかのようです。1歳は1歳の、2歳は2歳の・・・子どもは自ら育つ力を持っている。赤ちゃんが立って歩き出したように、今も子どもは自ら発達の一途を辿っていると思いました。そして、そのことを信じることが子どもを見守ることになるのではないでしょうか?
 これからいろんな節目を迎え、焦りがちなおとなですが、子どもは歩み続けていることを信じて支えていきましょう。

 卒業式は2時間半となってしまいました。39人の子どもの歌をうたうだけでこんなことになってしまいますが、一人ひとりが主役の卒業式ですから省略はできません。30回目の卒業式でした。2回目の卒業生が、そしてりんごの木を作る前の自主保育をしていたときの子が、親となって参列していました。こんなに長く続いてきたことに、二世が出て行くという想像もできなかったことに感慨無量でもありました。保育はいい仕事です!(3月22日 記)

 

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