ぬぬ

 前回「帯状疱疹」になったことを書きました。湿疹がでたら、もう治っていくと、たかをくくっていました。あれから、湿疹は落ちつき、かわいてきたものの、湿疹が出ていない部分の中が痛いのです。なんというか、左腹部の皮の下の腸に添った部分に湿疹ができているようなというか、腸に湿疹がでているようなというか・・・?
 起きているときは比較的いいのですが、横になって寝ると、痛んで目が覚めます。
 医者は順調に治っているといい、帯状疱疹の薬はなくなり、痛み止めとビタミン剤だけ飲んでいます。結局、夜に長時間睡眠をとれないまま日々を過ごしているのですから疲れます。なのに、なぜか元気でもあるんです。特におしゃべりに支障はありません。
 今まで忙しそうな仲間には「仕事を断る勇気を持ちなさい」とか「疲れたら休むが原則です」とか「頑張りすぎない」とか「助けてと言える方がいい」と言ってきましたが、わがことになると難しいことだと知りました。つい頼まれれば日程が空いていれば入れちゃうし、疲れたかどうかの実感がない、このくらいはできる範囲と思っていたりするのです。
「愛子さんの歳でこのスケジュールはないでしょう?」と、人から言われてハッとしました。自覚するのは難しい、だから、身体がストップをかけてくれるのですね。自分からコントロールできる能力をもつことのほうがすごいですよね。でも、こうやって痛い思いをしながら学んでいくのでしょうか。
 そして、もう一つ気がついたことは、帯状疱疹は水疱瘡のウイルスで、かつて感染したときのが身体に残っているということです。そんなものといっしょに暮らしていたんです。コロナもウイルス、同じウイルスというしろものがわが身の中にも存在していた。それが暴れちゃったんだから、一気には治らないのかもしれない。
 症状が出たから、薬飲んだからだいじょうぶと、スムーズにはいかないのかも。これはおとなしくなってくれるまで辛抱しながら待つよりないのかもと思うようになりました。今回のことで、周りにもいっぱい帯状疱疹になったことがある人がいて、これもびっくりでした。なんたって七十歳代は三人に一人だそうですよ。
 そういえば、医者に行ったときまず言われたことは「子どもの仕事しているのになっちゃったね」
 子どもの仕事をしていると、水疱瘡の子から免疫をもらうから、なりにくいのだそうです。
「ワクチンできて、子どもたちもかからなくなったからね」
 そんなことなんでしょうかね? なにがよくて、なにがよくないのかわかりません。

 さて、もうひとつは子どもの話題。
 4、5歳児のミーティングでのことです。
 その日、お母さんが急ぐので、不本意ながら車から強引に降ろされた子が泣き叫んだという話から、「お母さんのこと怒っているんだよね?」と聞くと、
「うん」
 急がされたのがいやだったようです。
「お母さんって、怒る?」と聞くと、ほとんどの子が「怒る」と言います。朝がひどいようです。「お父さんも怒る?」と聞くとこれも然り。「あんまりおこんない」と言う子もいましたけどね。それぞれに自分の親に怒られるときを話し出します。
 一回しか怒られたことがないけど、それはここにいる全員が泣くくらい怖いものだったと、つくづく言う子がいました。よほど印象的だったのでしょう。
「それって、いつのことかわかる?」と聞くと3歳のときでした。その子なりの理由があったようですが、そんなこと言う術もなかったようです。
「早くしなかったから」「下の子を叩いたから」など、どの子も怒られた原因は、おおよそわかっているようでした。
「ところで、怒られたらどうするの?」と聞くと「なく」が多かったのですが、黙って布団のなかに入ってもぐるというのもいました。
 驚いたのは怒られ方です。言葉が一番多いのですが、暗い部屋に入れられるというのです。昔と違って、納戸や押し入れが少なくなっていますけど、どこに入れられるのでしょう。
 外に出されたことがある子は数人でした。時代でしょうか?
 かつては外に出される方が大半でしたけど、今はマンション住まいが多く、出したらマンションの廊下ということになりますから、ご近所様にバレちゃいますよね。そこで、わが家の中で懲らしめるんでしょう。
「どうやって仲直りするの?」と聞きました。
 ここでさらに驚いたことに「きげんがなおれば、だいじょうぶ」と言うじゃありませんか! 
 お見通しというか、子どもはすごいですね。泣いて、パニックになっているかのように見えるけど、ちゃんと時期が来るのを待っているんです。恐れいいりました。
 最後に聞きました。
「お母さんやお父さんは怒るから、嫌い?」
 満場一致で「すき!」。
「じゃあ、怒るからお父さんやお母さんは、自分のことを嫌いなんだと思う?」と聞いたら、
「おもわない!」ですって。
 子どももなかなかたいしたものです。いままでにいい関係ができていれば、多少のことでは揺らぎません。日常それぞれ自然体でやって下さい。 (6月19日 記)

 

 

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