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 7日は福岡でワンダーのセミナーを終えて、夜に名古屋に移動。23時ちかくにホテルに到着すると「新幹線は動いていました?」と聞かれました。なんでも東京で雷がひどく、「新幹線が遅れて到着できない」と連絡が入っていますとのこと。私は反対からでしたので、全く知りませんでした。
 翌日の8日は「あたらしい学校をつくる会」という主に小学校の先生たちの学習会によばれました。教育委員会の主催です。どうやら変わろうとしている予感!? いつになく男性の先生方が多い。常日頃の保育者や保護者の雰囲気とはずいぶん違います。でも、子どもはいかにちゃんと感じ考えているかしか伝えることはありません。二回講演を終えて新名古屋駅に着くと、人がいっぱい。手元の切符より早めに乗れそうなので自由席に変更して、ホームに行くと「新幹線が遅れています」のアナウンス。宮崎での地震が報じられていました。自由席だったので、来たのに飛び乗りました。席にも坐れて、万事うまくいきました。南海トラフ巨大地震が起きる可能性があるという緊張感のある車内報道がされ、いつもより速度を制限していたようです。

 そして、そして、11日は「りんごの木夏季セミナー」でした。
 昨年同様に、オンラインと会場との二本立て。
 コロナの時は対面ができずにいましたが、昨年からオンラインではできない対面だからこその企画をしています。暑さに地震に台風と、自然現象に脅かされながらの開催でした。
 第一部は大空小学校の元校長の木村泰子さんと私のトーク。
「みんなの学校」というドキュメンタリー映画の上映が開始されたのは9年前のこと。 
 その映画を見たときの衝撃が忘れられません。すぐに上映会と講演をしました。あれから定年退職なさって(本人曰く、卒業したそうです)現役さながらの講演巡業。日本国内はくまなく、何回も通い勉強会を繰り返している地域もあるようです。
 子ども観、教育観ばかりではなく、気性があうので、なにも気にせずに本音トークができる相手です。同時配信も後日配信もない、その場限りのおしゃべりです。以前は、これしかなかったのですが、インターネットが進んで、同じのを何回も繰り返し見られるようになったのが有効なときもありますが、それがおしゃべりを躊躇したり無難な発言をしてしまうことも確かです。今回なにも気にせずに言いたい放題にしたかったです。会場の方にもお伝えして、質問を遠慮なくしていただきました。
 やっぱり楽しかったです。オンラインでは見られない木村さんでした。

 二部は杉山亮さんのお話。二十代の頃からの知り合いです。保育者からおもちゃ作り、そして本を書き、語るようになるという、子どもの周辺のおもしろさを追及し続けています。今の子どもたちだって、楽しさを追求する気持ちは健在のはずです。子どもの文化を耕す日々のことを語ってくださいました。

 三部は例年のように新沢としひこさんの歌で締めくくりです。

「心で聴く歌」
 これは説明できません。まさに心に届く歌をたくさん聞かせてくれました。
 やっぱり対面だからこその心地よさは格別でした。
 会場にはむか〜しからいらして下さっている方々と「元気だった〜」と再会の声がいっぱい。さすが34回目です。
 でも、新しい方々も徳島、鹿児島、香川、仙台、山形などなどからいらしてくださいました。ほとんどの方が日帰り! 始発で来て、終電で帰宅しますという方も。ありがたいことです。うれしいことです。全国に同じ気持ちで保育したり、生きていたりする方が繋がる日になった満足感がありました。

 

 翌日12日からオンラインの「りんごの木夏季セミナー」が始まりました。
 コロナがきっかけで始めましたが5年目になります。スタッフも手慣れてきました。
 こちらは何度でも聞いて噛みしめて学んで欲しい内容です。9月16日まで視聴できます。今からでも参加可能です!
 今年初お目見えが「澤田智洋さん」です。弱さを活かす、ゆるっとすればもっと社会は平和になるとおっしゃいます。いつも頭の中がくるくると回転し考えている方のようです。その発想はおもしろい、さらに行動力がある方で、私の中では注目度ナンバーワンとなっています。今の保育界や教育界をこの方のような方が、かき回してくださるといいと思っています。
 お馴染みの汐見稔幸さんの話も、説得力のあるいい話です。
 大豆生田啓友さんは私たちの届いてこない「こども家庭庁」の内容。
 第四部、りんごの木はスタッフ3人と私でミーティングについて語っています。
 ぜひお見逃しなく!

https://ringono-ki.org/summer_seminar2024.html

 

 

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