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 涼しいっていいね〜。
 ちゃんと秋が来たようでよかったです。
 21日は東京33℃のなか出発し、青森に着くと16℃! この差には困りました。長袖を引っ張り出して持って行ったけれど、ホテルが寒い。まだ、暖房が入りません。とうとう薬局でホカロンを買ってベッドの中に入れました。
 昨年木村泰子さんとトイレでぱったり会った会場に、一年後よんでいただけたというわけです。こうやってご縁が広がっていくんですね。
 ちょっと隙間があったので、ねぶたが展示してある「ワラッセ」という会場を覗いてみました。まあ、大きい物です。迫力のあるすごい絵です。こんな物をかけ声と踊りと一緒に引っ張って歩くお祭りは、見事なことでしょう。
 翌日に青森市から車で一時間くらいの黒石市にもうかがいました。ここにもねぶたがありましたが、形が全然違います。いままで何度か伺っている五所川原は車で40分くらいでしょうか、そこは「立ちねぶた」といって背の高いねぶたです。ちょっとずつ違うねぶたなんです。同じ青森県なのだけれどちょっとずつ文化が違うのでしょうね。
 私は東京生まれの東京育ち、一応町内の神社のお祭りはありましたけど、大胆ではありません。子どもが引っ張れる山車とちいさな御神輿くらいでした。
 同郷の人が燃えて迎える催し物があるっていいなとうらやましくもあります。
 さて、寒い青森から帰ってきたら、こちらも涼しい。
 これ本物? 暑さがぶり返す? と用心しながら様子を見ています。

 久しぶりに4,5歳児混合の保育に行きました。なんだか、みんな大きくなって見えます。いえいえ、ほんとに大きくなっています。身体もですが表情が子どもです。そして、 自分のやりたいことを見つけて励んでいます。さすがに秋だなぁとうれしくなります。
 子ども同士の関係性が濃くなり始めるのがこの頃からです。何気なく背景のようにいた子どもたちが輪郭を見せ始めます。それぞれがそれぞれの子を認識し始めるとも言えるでしょう。そして、気になる子に近づいたり、観察したり、あそびが子どもを繋げたり、友だち意識が生まれて育っていくのです。
 この日のミーティングでダウン症の子が話題になりました。保育者が「しゃべらないけど、なにを思っているかわかる?」と、聞きましたら「わかる」とはっきりと言いきった子がいました。その子のお姉ちゃんもダウンです。「おねえちゃんとにてるから」と言うじゃありませんか。そのお姉ちゃんはしゃべります。でも、同じようななにかがあって、感じ取れるのでしょう。びっくりしました。他の子も表情をどれだけ見ているかがわかりました。

「○○ちゃんがうれしい顔のときは?」と聞くと、ワイワイと言います。

「○○ちゃんがイヤそうなことは?」と聞くと、これまたハイハイ! と手をあげます。

 実はこのとき私は他の集まらないひとりについていたので、細かく聞き取ってはいませんでした。残念で耳はダンボ状態でした。
 でも、その話題が長く続き、その子を知っていることを自慢に思っている子どもたちの姿がうれしかったです。どの子も、それぞれが居ることを受け止め、その子らしさをちゃんと把握している。一緒にあそんでいようが、いなかろうが、存在を受け入れていると言うことです。子どもってすごいですよね。決して、無視はしないのです。あるがままを、自然な気持ちで受け止める。
 なんと、しばらくご無沙汰していたら、そのダウンの子が立って歩きます。いままでは這いつくまって、動き回っていました。意志が強い子なので、重たい石のように自分の思い通りには動いていました。けど、この日、立って数歩歩き、倒れ、また立って数歩の繰り返しの姿を目にしました。きゃー、とうとう歩いたかぁと感無量。
 子どもたちの育ちが日々眩しくなっていきます。
 10月には運動会があります。またまた子どもたちのたくさんのドラマと育ちに力をもらえる季節です。

                                         (9月13日 記)

 

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