こちらでも降りました。やっと雪が降りました。
お正月に凧あげや羽つきをする子どもの姿を目にしなくなりましたが、さすがに今日は、外から子どものはしゃいだ声がします。雪ってたいしたものですね。
見かけない子どもが、前の家の車の雪を集めています。近所の子と雪合戦が始まったようです。
いつもなら交通量がある家の前の道も、今日はまれにしか通りません。
つくづく残念なのは、今日が土曜日だったことです。これが平日ならば、りんごの木の子どもたちと十分あそぶことができたのに。きっと、子どもたちもそう思ったことでしょう。雪合戦、雪だるま、そり滑り、雪でままごと・・いろいろできたのに。
先週、りんごの木の裏に、氷が張っているところがありました。水道タンクからこぼれた水が、石垣にそってかなり厚く張っていました。
子どもはすぐに見つけ「こおりがあったー!」と抱えてきました。その一言に反応して、つぎつぎ子どもが走ります。
3センチもあるのは、剥がれなくて、シャベルで叩き割って細かくして運びました。
初めはバケツに集めてきて、氷をならべて上に乗っかったり、手でなでたりしていました。やがて、絵の具で氷の上に色を付け始めました。
色を置くと、細かいわずかについた氷の筋に添って色が流れ、思いがけない模様になります。
赤や黄色や緑や青に色が付いた氷は、とてもきれいです。お日様にかざすと、透き通るガラスのようです。
赤く塗った氷は、かき氷のイチゴ味を思い出させる色です。
「そうだ、かき氷にしよう」と、私が思いつきました。
おもちゃの中からおろし金を出してきて、ゴシゴシ。いい感じです。
ほんとは食べたいくらいです。
隣で、まひろちゃんが見ていました。
まひろちゃんは黄色の氷を持ってきて、同じようにおろし始めました。それもなかなかきれいです。
「混ぜてみようか?」と誘って混ぜると、金柑のような色になりました。それを、二人でまるめてみたら、和菓子の茶巾絞りを作っている気分になりました。
でも、その気分は私だけ。
まひろちゃんは、「ゆきだるまにする」と言って、お団子になったものを二つ重ねました。葉っぱで口をつけ、ビーズで目をつけ、ペットポトルのふたを帽子にして、かわいい小さな氷だるまの出来上がり。まひろちゃんはとってもとっても大事にしていました。
結構の時間がたっていて、集まる時間になってしまいました。
私は、なんだか久しぶりにたっぷりしたいい気分でした。
子どもとあそんだときの満足感は、おとなとあそんだときの満足感と、どこか違います。特に雪や氷や砂や土といった自然物のときは・・・おとなだけでは、自然物で何時間もあそばないからかしら・・・いや、あそびかたが違うのかも。
自然物と素朴にあそぶからいいのかもしれません。
今日は仕方なく、外に出て雪かきをし、散歩をしてみました。ひとりで雪だるまを作ろうとは思えないものですね。
やっぱり子どもがいないと、恥ずかしいというか、気が入らないというか・・・冬のあそびに、子どもは必需品です!(1月21日 記)
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