くちげんか

はな

柴田愛子

 先週も月曜から土曜日まで、喋りっぱなしの一週間でした。外部の講演は金曜日の埼玉県の幼稚園が、今年の最終でした。
 子育て支援、保育園、幼稚園、小学校、保育者の研修会などなど、数えてみたら74講演でした。私の拙いお喋りに耳を傾けていただいてありがたいことです。
 でも、ほんとにお礼を言わなければいけないのは子どもたちにです 。だって、子どものドラマやエピソードをもらって話題にしているだけなのですものね。

 18日、〈「やさしく生きたい」(けやき出版)出版記念&福島に「帰る」青木悦さんを励ます会〉に伺ってきました。
 自伝ともいえる本の出版祝いと、お連れ合いの郷里が福島でご高齢のお母さんのもとに来春いらっしゃるということで、今回の会が催されました。
 青木さんは教育ジャーナリストで、それこそ全国各地で講演をなさってきました。
「いじめ」など子どもたちの問題や子育てに悩む親たちの問題を、ジャーナリストの視点と人の心からの視点から、講演・執筆を通してメッセージを伝え続けていらしゃいました。初めて私がお目にかかったのは、もう、20年も前のことになります。
 りんごの木でも、親たちや保育者のセミナーにいらしていただいたこともあります。
 福音館「母の友」では、5年間誌面でお隣同士の連載をしてきました。

 青木さんとの出会いを通して、サークルを立ち上げたという方々がわんさかいらしていました。市民館活動の方もいらっしゃいました。
 全国に青木さんが種を蒔いてらしたのです。それは、それは、こまめに市民館講座にも通われたようです。
 講演数は、多い年はなんと200回もですって! 私の比ではありません。
 もう、みなさんの熱い思いでおぼれそうでした。
 しかし、すごいです。ひとりの人の力が、こんなに多くに人々を支えるのですから。「原発なんかいらない」なんていう替え歌まで登場しましたが、こんな広げ方ができたら可能かもしれないと思えるほどでした。
 福音館の「母の友」の編集長もいらしていて、帰りに2時間もおしゃべりしてしまいました。
 前日の土曜日は、りんごの木で「小さなセミナー」。保育者の方々と保育について語り合いました。
 熱い方々とのおしゃべりに刺激された週末でした。
 どんな時代にあっても、今を前向きに生きていきたいと再認識させられた次第です。(12月18日 記)

孫育て

 柴田の新しい本が出版されました。「孫育てにはあなたが必要です!」PHP研究所。
 詳しいことは、PHPのホームページでご覧ください。
 http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=79911

 

 



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●柴田のエッセイ集「つれづれAiko」。連載の05年1月〜07年12月から53編を選んで一冊に。詳しくはここをクリックしてください。