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4、5歳児クラスで「とことん週間」という保育活動がありました。 あれもこれもとバランスが取れた一日ではなく、やりたいことにじっくりはまることの楽しさを味わってほしいと思っています。
今回は「縫いもの」「電車」「大工」「オニごっこ名人」「お店屋さん」「劇」です。 なんと、いちばん人数が多かったのが「縫いもの」でした。 卒業生のお母さんに協力をあおいで、助っ人に入ってもらいました。 その作品は、手提げのような大物から、小さな縫いぐるみまで様々。人数が多かったけれど、部屋の中はしーんとしていました。まさに根を詰めた日々です。 電車は毎日お出かけです。路線地図を見ながらの旅です。電車好きはさすがに詳しく、新幹線ドクターの黄色い電車まで見てきたようです。 大工はギコギコトントン。二人でほんとに乗れる車を作った子もいれば、個人でこんこんと取り組んでいた子もいます。椅子や滑り台というのもいましたが、蛇や蝶々といったユニークなのもありました。 「ステージオニ」は、捕まったら、鬼を笑わせるかだじゃれを二個言うと、逃げられるというもので実演してもらったらおもしろかったです。 基本がシンプルだからこそ、アレンジがいくらでもできる優れたあそびですよね。
以前、保育者の研修会でこんな質問がありました。 「とことんあそばせたいと思う、とことんやらせてみたいと思う。だけれど、こわい。とことんの先にはなにがあるのですか?」 私は驚いてしまいました。 「あなたは、なにか、とことんやったことがありますか?」と質問を返すと「ありません」。 こんなふうに隅々まで興味を持って、どれも楽しめる子なんていません。 人生、結構長いです。ひとつがずーっととは限りません。 「今、自分の中で流行っている」ことに夢中になることありますよね。さらに、夢中になっていたらどんどん幅が広がっていくことはよくあります。
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