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 連休はいかがでしたか?
 九連休、カレンダーどおり、それとも休みなしですか?
 子どもたちは、ほとんどカレンダーどおりでしょうかね。
 四月から始まった新しい生活。入園入学した子はもちろん、進級した子どもたちも、クラスが変わったり担任が替わったりして、新しい日々になりました。新しいことは緊張します。心も体も力が入ります。それが日常になりかかったころにこの連休。ありがたいです。だって、そろそろ休憩が必要な時期だったのです。
 さて、ゴールデンウイーク明けです。ほぐれた緊張をまた取り戻さねばなりません。それに、開放されるためにあそんだのですが、あそぶのは結構疲れるものです。あそぶときはテンションが上がりそのときは楽しいのですが、あとにガクッと来ます。日常のリズムが変わるというのは、それなりに大変なのです。
 おとなも心当たりがあるでしょう? 懐かしいお友だちと一泊旅行、すごーく楽しかったのに、帰ってきたらダウンしてしまうなんてこと。
 家でだらだらだったという方はリバウンドが少ないのですが、充実したゴールデンウイークを過ごした方は辛い幕開けを迎えます。
 2、3歳児ならば、通園の日々から離れて「もう、これからはおうちになる」なんて勘違いもしているかもしれません。そこへ、復活、ママとの別れ。
 泣くかもしれません。ぐずぐず言うかもしれません。怒るかもしれません。

 いいです! 強引に連れて行きましょう。

 このときのそんな態度は、園が嫌いとか、負担とか、拒絶とかではありません。また、リズムを変えるための辛さです。
 でも、もう、知っています。
 園は子どもがうじゃうじゃいること。その中に顔を覚えている子もいること。先生はオオカミではないこと。結構、頼りになる人であること。
 だから、エイ! って、お尻を持ち上げてあげましょう。
 泣く子を園に置いてくるときは後ろ髪を引かれ、辛くなるのは親心。「まだ、早かったかしら?」「かわいそうかしら」と、悶々としながらお帰りになるでしょう。

 し、か、し。大半の子はすでに園生活を一か月近く過ごしていたので、四月のような不安はないのです。ですから、お母さんの姿が見えなくなったとたん泣き止みます。保育者に抱かれて腕から落ちそうになりながら「ママー!」と叫んでいる子が、見えなくなったとたんケロッとして「おりる」と言ってあそび始めるのは通例です。まるで演技のようですが、親が見えなくなると、子どもなりに気持ちを切り替えるからなのです。
 それに、考えてみてください。毎日、子どもが家にいる状況に戻れますか?
 だいたい、もう、家では手に負えないから幼稚園に入れたのではありませんか?
 仕事があるから保育園に入れたのではありませんか? 

 子どもが泣くくらいですべてを投げうつことはできませんし、しなくていいのです。
 ゴールデンウイーク明けのしんどさは、おとなと同じ質のものと思いましょう。それ以上に深刻な問題を抱えている場合は、また、違ったサインになりますが、この時期ではないでしょう。
 さて、こういう私も朝が……。

 保育者も子どももリズムが安定するのは六月ごろと思います。あと一息で、笑顔でバイバイの明るい未来が待っています!(5月6日 記)

 

 

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