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 ママを求める連休明けの「泣き」も落ち着いてきました。今度は違う「泣き」が始まりました。子ども同士のトラブルによる泣きが始まったのです。
 砂場の砂をシャベルで掘れば、近くにいた他の子に飛び散ってしまいます。周囲を見て人にかからないように掘る技なんて、まだ、持ち合わせていません。不意に砂をかけられた子は泣きます。
「りんごの木のおもちゃ」「みんなのもの」なんていままでありませんでした。折角遊んでいるのに奪い取りに来る子どもがいます。強引にとられて大きな声で泣きます。
 泣くというのは、すばらしい警告音。相手をはっとさせることもできるし、保育者を呼ぶこともできます。特に不本意ながらの警報は、驚くほど大きい声です。いよいよ、子ども同士の関係が始まりつつある頃となりました。

 

 今回は、「かわったなぁー」と思ったいくつかのことを書くことにしますね。
 その1、挨拶、お辞儀の仕方です。
 先日、保育者の研修会のときに、会場の前に出た人が両手の平を向き合うようにして胃の上あたりおき、お辞儀をしました。つまり肘は左右に突き出るようになります。

 このお辞儀、どこかで見たような……と思ったら、スーパーのレジでした。「いらっしゃいませ」とお辞儀するときがこれです!さらに、新幹線に乗ったときのことです。自動ドアーが開き、車掌さんが「切符を拝見します」という前に、このお辞儀をしました。

 気にし始めると、あちらこちらでこのお辞儀を見かけます。

 かつて、うん十年も前の私が高校生のとき「小笠原流礼儀作法」というようなのを教えられた記憶があります。

 そのときはお辞儀をしながら自然に両手を膝の上あたりで合わせるという感じだったと思います。 流派はさておいて、いままでは、それが一般的ではなかったでしょうか?
 いったい、あの「いらっしゃいませ」は、どこの、だれから広められたものなのでしょうね?
 その2、電車の中です。

 耳には音楽、目は携帯やスマホ。大勢の中にバリアを張って、個室をもっているかのような姿にはもう慣れました。化粧をしている人だって、うっとりと眺めてしまいます。満員電車の中で立ったままやっているのは、ショウを見ているようです。ここに新しく、食事をしている姿が登場しました。 食事といってもおにぎり程度ですが、パクパク食べて、飲み物飲んで、朝食や昼食なのでしょう。かつて、ボックス席の汽車ではこれが楽しみでした。旅行という感じがワクワクしました。しかし、今回の電車の中はまさに化粧の延長線上のようです。でも、時間がない人やお腹空いている人はいいかも。これに関しては、私もしそうな気がします。
 その3、近くのスーパーに行ったときです。店内を赤ちゃんをおんぶしたお父さんが買い物をしていました。男性が子どもをおんぶしている姿は、すでに見られる光景になってきましたが、スーパーの買い物姿はまだまれです。見慣れない姿ですが、お父さんに拍手です。
 その4、小学校二年生のお母さんたちと話していたときです。ある小学校の子どもの約束事です。
「校庭でボールを蹴ってはいけない」「自分のクラス以外の教室に入ってはいけない」「ベランダにでるときは先生に言って、いっしょに出る」「パーカーは結わいてはいけない」「廊下であそんではいけない」

 まだまだあったようです。これはちょっと変。

 何かあったときのことを想定して、禁止するのでしょうが、まるで刑務所。

 刑務所を知っているわけではありませんが、なにもかも身動きとれない規則だらけ。子どもと話し合い、子どもを信じることができないのでしょうか? 
 以上、最近の「かわったなぁ」でした!(5月20日 記)

 

 

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