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 先週は夏のように暑かったり、寒くなったり、まるでエレベーター状態の天気でした。これで、元気を維持できる私は偉い、などと自分を励ましていました。
 2、3歳児はいたって温度差に正直です。暑いとなればすっぽんぽんになって、ビニールプールに入ります。きれいな洋服が大好きな女の子は、ワンピースを脱いでパンツでビニールプールの中に。しかし、パンツが濡れるのが気持ち悪いらしく「ぬぐ!」ということになるのです。

 小さい組の家は道路から上がった位置に建物や庭があるので、よその目も気にならずにあそばせられます。

 これが、皆さんの目の届くところだったら「パンツだけははかせてください」とご注意をいただくことになってしまいます。

 子どもの裸姿を通行人がほほえましく眺めて通りすぎていったのは、もう、20年も昔のことになるでしょうか。

 

 木曜日、4歳児の保育に参加しました。

 公園でサッカーをしようということになり、私を含めて6人で丸くなりました。

 リーダーシップをとっているのは、上に姉がいるゆうきくんです。

 二カ所の各ゴールに、赤いカラーコーンを置きました。
「じゃあ、チームをきめるよ。グッとパーでわかれましょっ!」と、じゃんけんをします。ところがチョキを出す子がいます。なんどやっても、だれかしらがチョキを出します。でも、せめたりはしません。

 ゆうきくんは考えました。

「チョキなしジャン」という言い方にかわりました。

 どうも、みんなにはじゃんけんの時に唱えている言葉の通りに出すと、意味が通じていないようです。たぶん、内容は聞こえてなくて、最後に出すタイミングだけがわかるのでしょう。

 それでも、何回かするうちにグーとパーが三対三になり、ふたつのチームになってサッカーは開始されました。
 ほとんどの子が蹴ればいいと思っていたのですが、ゆうきくんは「ゴールキーパー」という役を決めました。よくわからないゴールキーパー役は暇です。お尻をドンとついて、砂遊びが始まってしまいました。
 まだまだ、ルールがある遊びを共有し、勝つことに燃える年齢にはなっていないようです。

 ほのぼのサッカーは、私でも十分ついて行くことができました。


 さて、お昼です。今日の「坪田さんのお昼ご飯」(全員で食べる週一回の給食です。作ってくれるのは卒業生の母・坪田さんです)は、スパゲッティ二種類でした。デザートはフルーツ・マシュマロ・ヨーグルト。人気メニューです。
 テーブルを囲みながらのおしゃべりです。
「あした、はたけだよね」と私。(空き地の遊び場を通称「畑」と言っています。このグループは火曜日です。でも、毎週雨なので、本来の予定とは違いますが、金曜日にすることにしたのです)
「また、雨だったらいやだね」と言うと、「そうだね。ゆきだったらいいね」と、隣の子どもから返ってきました。
「あのさ、ぞうりをなげて、たてになると、ゆきがふるんだよ」
「ゆきだったら、おだんごつくって、ぶつけちゃう!」
「かまくらっていうのがあるんだよ。ゆきでおうちをつくるんだ」
「そうだ、そりをもっていこう!」
 私も巻き込まれて、すっかり雪景色になってしまいました。

「ゆきなんてふるわけないじゃん」なんて、野暮なことを言う子はひとりもいません。
 ここが4歳児です。言葉で雑談ができます。イメージは自由にどんどん広がります。

 イメージあそびでもあり、言葉あそびでもある楽しさは、まるで絵本でも見ているみたいです!

(5月27日 記)

 

 

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