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 先週の一番のニュースは、なんといってもヘビを捕まえたことです。
 いつも4、5児が遊んでいる公園で、ヒヨドリが鳴き続けていたそうです。
 けんじくんと保育者が、なにごとかとあたりを見回すと、たぶんヒヨドリのひなを食べたらしきヘビが木に撒きついていたのを発見!
 さあ、どうする!

 ふたりは捕まえられません。

 そこで、たくましき保育者をよびました。

 網を使いながら、手で捕まえ、みごとに捕獲! 大きなガラスケースに入れられました。ヘビの長さは1メートル以上はあるでしょう。とぐろを巻いています。
 そりゃあ、子どもたちは大騒ぎです。捕まえた保育者「まつも」は英雄です。
 発見者のけんじくんは、なんとしてもお母さん、お父さんに見せたい。
 迎えにきたお母さんは「飼えないからね。一日だけだよ」と念を押して車に乗せて帰りました。
 
へび さて翌日、けんじくんはヘビの入ったケースを持ってきました。
「お父さん、どうだった?」と聞くと「とびあがっていた」ヒヒヒと、うれしそうな笑顔。お父さんはヘビに弱かったらしく、帰宅してのぞき込みびっくり仰天したようです。
 ヘビのケースには大きなうんちらしきものがあります。ケースをのぞくと臭い! 下に新聞紙を敷くことにしました。飼い方を聞くと、水入れも枝も隠れるところも必要とのこと。さあ、どうする!
 掃除中に入ってもらう段ボールを用意し、虫取りに使っている網を持ってきました。いざ、ケースを開けて網の中に入れようとしますが、うまい具合に入りません。そのうち、ニョロニョロと歩き始めてしまいました。大騒ぎです。まつもは近くにいません。その日、料理の手伝いに入っていたおうごくんのお母さんが、網をうまく使って捕まえてくれました。
 おうごくんは「うちでかいたい」と言い、けんじくんの了解も得ました。お母さんは首をかしげながら「家族会議ね」。


 日々、ヘビ君もリラックスしてきたようで、新聞紙の取り替えもスムーズになってきました。なにしろ、ひな鳥を二羽食べていますから、一週間くらいはえさはいらないそうです。

 今、保育室の入り口には、ウシガエルのオタマジャクシ、ザリガニがうじゃうじゃといます。全部捕ってきたものです。しかし、ヘビが公園に現れたのは初めてです。
 市営地下鉄の駅から5分、マンション群の側にある公園です。考えてみたら、こんな街になる前、たった、15年くらい前はいろんな動物の住居だったのでしょう。そのなかで、今もこうして生きながらえていたんですから、なんて立派でしょう。
 さて、ヘビ君はおうごくんちに引き取られていきました。世話をするとお父さんに誓ったそうですが……? 
(聞いたところによると冷凍したヘビのえさを売っているそうです。なんでも、チン! と解凍してあげるとか……、いったいなに?)(6月24日 記))

 

 

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