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 9月に入ってもいつまでも暑いので、子どもたちが水で遊べるところを探しました。そして、21日に4、5歳児と「子どもの国」のジャブジャブ池に遊びに行きました。少し遠いので路線バスに乗って。

 前日までは、うだるような暑さだったのですが、その日は「曇り、時々雨、時々晴れ」という曖昧な天気でした。あら、あら、こんなタイミングになってしまったと思いながら出かけました。

 ジャブジャブ池は子どもの膝下くらいの深さで、噴水や滝のような場所もあり、裸足で入るようになっています。安心して遊べるいい水遊びの場です。


 天気がどうであろうと、水を見れば子どもは飛び込んでいきます。

 遠足に必要なものは自分で荷造りしてくることになっています。

 さっそく水着に着替える子、パンツいっちょうになる子、着替えを何組も持ってきて洋服のまま入っていく子と様々です。ゴーグルをしている子もいます。
 浅いので四つ足で這いつくばっている子の表情は、鼻の穴を膨らましてまさにカバのようです。

 上を向いてラッコのようにしている子もいます。

 水をかけ合ったり、噴水の上に立ってパンツを提灯のように膨らませている子、まったく笑ってしまいます。
 ところがです。水に浸かると寒くなってしまい、長時間は遊んでいられません。やっぱり、真夏ではないのです。唇をふるわせながら出てきて、着替えます。着替えてしばらくすると暑くなり、また水への繰り返し。
「あと、きがえはひとつしかないから、さっきのぬれたのをきてあそぶ」

 子どもも自分の荷物を見ながら調整しています。

みず
 水遊びをやめた4歳児のいたずらっ子が私の後ろに来たと思ったら、ぷーっと口から水を出して私の背中にかけました。

「こら! きたない! やだー!」と叫びましたが、またほっぺにいっぱい水をためてやってきました。今度は逃げました。でも、しつこく追いかけてきます。さらに、人数が増えてきました。この子たちをやめさせるには、かなりの雷をおとさなければいけないなぁと思いました。
 ほっぺを膨らまして、楽しそうに追いかけてくる子どもたちを見ていると、口から出す水をかけることを「きたない」とは感じていないようです。水鉄砲でかけている感覚、そう、自前の水鉄砲なのです。
 よーし! 私も反撃することにしました。

 近くの水飲み場に走り、水を口いっぱい含み、子どもたちを追いかけます。

 遠くまで飛ぶように力を込めて、プーっとやると、霧のように水がきれいに飛びました。

 かつての畳屋さんみたいに、と言ってもご存じの方はかなりの年配ですよね。そう、霧吹きみたいです。
 子どもの人数はどんどん増えます。水飲み場の丸い蛇口はひとつ。ここも取り合いです。

 口に入れて逃げる。途中で笑ってはいけません。口から水がこぼれてしまいますからね。

 ありったけやると、自然と終わりになりました。

 あー、楽しかった! 服はびちょびちょだけどね。
 子どもの遊びを見ているのは、なんとなく幸せ気分です。安全を気にしながら見ているときは、少し緊張しているので幸せまではいきません。
 子どもの遊びを、いいのか悪いのか考えていると、疲れます。子どもの中に入ってしまって遊ぶと疲れますが楽しいです。

 そんなときには、他のおとなにどう見えているかを考えてはいけません。

 遊び終わってから、思い浮かべて、苦笑いすればいいのです。
 途中からはお天気もみかたしてくれて、晴れになりました。いい遠足でした。(この日の様子をごらんになりたい方はここをクリック。  9月23日 記)

 

 

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