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 今年も残り少なくなり、保育は今週いっぱいです。
 4、5歳児の大きい組では「電車ごっこ」や「お店屋さんごっこ」が続けられています。
 先週は「お店屋さんごっこ」に訪れてみました。

 まず、入り口付近には「銀行」があります。四角や丸の紙のお金を、惜しげもなくくれます。
 その前には「お化け屋敷行き」のバスの停留所があります。段ボールと縄のバスには五人が乗れます。乗っていくとお化け屋敷の入り口。そこには係員がいて、順番を待ちます。一人ずつ入ります。 中は真っ暗。「ひゅーひゅー」と不気味な声がします。

 やがて、何やらが近づいてきたので「だれ?」と聞くと「ドラキュラー」と言って首に巻きついてきます。

 真っ暗で、お化けたちは黒のビニール袋で身を包んでいるので、私には見えません。

「どっちが出口ですか?」と聞くと「あっちです」と答えてはくれるのですが、乗ってきたり、蹴られたり、血を吸われたり、さんざんでした。出口はトンネルになっていて、這いつくばって出てきました。
 ちょっと、穏やかになりたいところです。映画館がありました。入り口で、お金をチケットに替えます。小さな部屋には椅子が並べられています。やがて、映画が始まりました。お話と絵で進めていきますが、まったく紙芝居と同じです。しかし、部屋を真っ暗にして、懐中電灯で絵を照らす係が二人います。そう、映画になりました。話を考えた人、絵を描いた人、上映する人、照明の人がばらばらなのが面白い。数人の合作です。
 映画から出ると、「アクセサリーやさん」がありました。もう、残り少なくなっていました。ビーズのブレスレットやネックレスが並んでいました。さすがに今の子です。センスが良くてしゃれています。
 本物の食べられるパンケーキやさんがありました。3種類あります。午前中からいい香りがしていました。たしか、一個20円と書いてあったようです。その辺はいい加減で、紙のお金を出せば、おつりが来ます。
「ヨーヨー屋さん」は、囲いの中に小さいビニール袋にアイロンビーズと水が入って、ゴムをつけたヨーヨーがあります。それをさおで釣るのですが、時間制限があります。ペットボトルを二つ口で合わせ、その中にビーズが入っていて、いわゆる砂時計のように作ったのを持っている係員がいるのです。時間内に釣れたのはもらえます。私の時はもう品切れでした。
 毎日、勝手に遊んでいるようで、ちゃんと自分の持ち分を進めていたようです。みんなで共通のテーマを持ちながら遊びを展開できるのは、今の時期です。
 一日の中で、外で遊んだり部屋で仕事を進めたり、メリハリをつけながら保育者が誘導しているのでしょう。子どもの発想を取り上げ展開していくと、おとなは思いつかない方向に進んでいきます。それが、楽しいのです。
 実はこのお店屋さんごっこに、お母さんたちを招待することになりました。何しろ、急なことですから「これるひとは、きてください」という子どもの手書きの手紙が配られました。その当日、起きた子ども同士のトラブルについては、次回にお話ししますね。お楽しみに!(12月16日 記)

 

 

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