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先週はいい天気が続き、子どもたちも、目一杯あそんでいました。
なっちゃんは活発で、意志がはっきりしています。彼女が砂場近くのガスレンジ(不要になった本物)で、片手鍋に泥を入れて料理をしていましたら、ゆうたくんがおたまを持って近づいていきました。横でガスレンジをばんばんたたきます。 「うるさい!」と、なっちゃんが言ってもやめません。頭に来たなっちゃんが「うるさい! やめなさい!」と言えば言うほど、うれしそうにたたきます。 「もう!」と言って少し身体を押しました。 でも、自分より小さい子なので、いつもとは違って手加減をしています。 それでもやめないゆうたくん。怒り心頭のなっちゃんは、自分の泥の入った鍋を、ゆうたくんとは反対側に投げつけて去っていきました。 自分の気持ちを、こんなふうに、相手にぶつけずに処理しているのに感心しました。怒りを他の方向にぶつけてそらすなんて、なんて大きくなったのでしょう。 ゆうたくんはなっちゃんがいなくなったら、つまらなくなったようで、やめました。そして、次には砂場に並んだプリン型を片っ端からつぶし始めました。 プリン型の上には花が飾られています。ストップをかけようとするお母さんを制して「1歳は壊すことから始めます。どうなるか、見ましょう?」と提案。 プリン型を作っていた子どもたちは、すでに違うあそびをしていましたので、けんかになるどころか気づきもしませんでした。こんなもんです。「わたしがつくったのに」と怒ってきたら、それもよしです。 子ども同士の関わりのはじめは、いい事からスタートするより、けんかや怒りや、物の取り合いなどから始まることが多いものです。
ザリガニ釣りに燃えている子もいれば、池で「もーもー」と鳴くウシガエルに夢中の子も。あっちで鳴いたこっちで鳴いたと、姿を追い求めます。10匹くらいいました! 泣き声をまねする子、つかまえようと池に入り出す子、しゃがんで観察している子、同じ池に行っても様々な子どもの姿でした。
土曜日はドキュメンタリー映画「さなぎ」〜学校に行きたくない〜を観てきました。 小学校一年生で不登校になった子の成長を追っていきます。最後のシーンは大学四年生でした。 横浜・阪東橋のジャック&ベティで二週間やっているそうです。 終了後、監督三浦淳子さんと数人でお茶をさせていただきました。
小西さんは清里にあるキープ協会の職員で森の中で子どもたちを保育している方です。自称「カメラマンと保育者の雑種」。 彼の言葉「子どもは子どもを生きている」、そんな子どもたちの姿をみごとに写真が語ってくれます。福音館「こどものとも」年中向きの6月号が、彼の写真に谷川俊太郎さんがことばをつけて「みてみて!」という作品になりました。
さーて、今週末は長崎の図書館に呼んでいただいています。カメラマンの繁延あづささんとの対談を楽しんできます。(5月12日 記)
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