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 ずいぶんご無沙汰してしまいました。
 講演、子どもたちとのキャンプ、絵本「けんかのきもち」10周年の食事会など、スケジュールびっちりの7月でした。そして「りんごの木夏季セミナー」は盛会のうちに終えることができました。

延べ1000人くらいの方々に参加いただきました。


 前回、書かせていただいた天野秀昭さんや汐見稔幸さんのメッセージは、子どもが子どもであるべき姿を納得させていただける内容でした。残念ながら現在ではまだまだ少数派の子育て観ですが、教育現場とプレーパーク、子育て支援などの関係者が繋がって広げていきたいという思いを強くしました。

 りんごの木の保育現場としての活動も様々な形で紹介させていただきました。ちょっと「りんごの木文化祭」みたいでもありました。
 毎年、セミナーのトリは新沢としひこさん、弾き語りのコンサートで締めくくっています。
 二日間、いつもと違う場で、いつもと違う大勢の方々とお目にかかり、無事に終わりが近づいて、やれやれと落ち着いて楽しめるのが最後のコンサートです。・・・といいながら、昔を振り返ってセンチメンタルな気持ちになってしまいます。

 新沢さんは24歳のときに、りんごの木で5年間保育を共にしました。その間に、中川ひろたかさんとの歌が次々生まれていました。「世界中の子どもたち」もそのひとつです。

 その彼が、今年50歳を迎えたというのですから、月日はずいぶん流れてきました。

 新沢さん自身もそんな気分だったのでしょうか、懐かしいエピソードをたくさん話していました。 昨日のことのように思い出しながら歌を聴きます。りんごの木の歩みの中で出会った中川さん、ケロポンズの増田裕子さん、平田明子さんたちが活躍している姿を眺めるのはうれしいです。こうしてりんごの木に戻ってきて、ステージに立っている姿を見るのは何とも気持ちがほっこりします。母心まではいきませんが、おばさん心くらいでしょうか。


 そして、今年23回目を迎えた夏季セミナー。ホールのいちばん後ろからたくさんの参加者の方々の背中を見ると、そこにも年月の流れと、こんな大勢が来て下さってという感謝の気持ちがあふれます。アリとキリギリスの話だと、確実にアリかしら? 

 自分かお話しを聞きたい方、見たい方をお招きして繰り返していくうちに、膨れてきました。自分でも信じられない‘今’を感じます。
 スタッフの手慣れた準備と動き、手伝いに来てくれたかつてのスタッフや知人たち。人との出会いに恵まれた‘今’でもあります。

 りんごの木以外にも夏は様々な研修会があります。私も講師をさせていただきにあちらこちらに伺います。まだまだ、大阪へ、群馬へと予定が入っています。
 夏休みに入って、子どもをお持ちの親御さんは大変な騒動の日々でしょうか? 先生たちは新しい風を受けて学んでいます。どうぞ、時間に追われないだらだらとした夏休み時間をお過ごし下さい。

                                     (8月1日 記)

 

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