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 台風はあちらこちらに被害を及ぼして行ったようです。

「こんなことは初めて」という災害が近頃多くなって心配になりますね。
 最近は日曜日と月曜日が連休になるありがたいカレンダーになったのだけれど、何の日だったかが疑わしくなってしまいました。
 さて、16日は何の祝日だったかしら?
 ラジオを聞いていたら、敬老の日だったことを思い出しました。

 アナウンサーが投稿された文を読みました。

「保育園の祖父母参観日でした。男性の保育士さんは緊張していたけれど、子どもたちは元気に歌をうたっていました」というものでした。そういえば、幼稚園や保育園はそんな行事があったっけ。


 そうそう、私が幼児だったとき、おばあちゃんに連れられて、近くのお寺の幼稚園に行きました。

 園児の祖父母だけでなく近所のおじいちゃん、おばあちゃんもお招きくださっていたのでしょう。

 私はよくおばあちゃんと一緒に出かけましたから、敬老会にも平気でついて行きました。そこで、園児たちが何か見せてくれたかどうかは全く記憶にありません。けど、そのときに甘酒が出ました。 初めて口にした甘酒は、不気味でした。つぶつぶがあって、甘いような甘くないような中途半端な味で、すぐに「きらい」と認識されて、今に至ります。

 

 幼稚園に勤めていたとき、敬老の日にお年寄りをお招きすることがありました。私は二十代ですから、当然、何の違和感もなく「おじいちゃん、おばあちゃん」はお年寄りでした。
 ところが、今日のラジオで投稿を読んだアナウンサーは「保育士さんは緊張しますよね。日頃と違い七十代や八十代の方々に囲まれるのですから」と言いました。
 ここで、一人叫びたい心境、「ちょっとまったー! 知らなさすぎです」。

 今の保育園、幼稚園の祖父母は六十代、七十代です。

 もっとお若い方もいますが、だいたいが今の私と同世代か、少しお若い。
 かつてのお年寄りのイメージは、白髪で杖をついています。

 しわも多く、化粧は薄い。

 服は暗めの色。

 絵などではそのままが使われているようなこともあります。
 ところが現代は白髪は染められて、しわは目立たないように化粧をされています。

 杖は七十代以降の方は多いですが、しゃれたカラフルな物をお使いです。
 服装はあえて明るめを着ていらっしゃる。
 りんごの木の運動会などで、祖父母が親の種目に出場なさることもしばしば。

 これって私が年寄りと言われることに反撃している?
 今の若い人にとっては昔との比較できないわけだから、それなりに年寄り像があるのかしら?

 特徴は出しにくいけど、やっぱり年寄りは年寄りなのかしら?


 そういえば、最近「この方、私よりは年配だわ」とお見受けする方は、ほとんど同世代。

「この方、私と同じくらいかしら」と思う方は、ほとんど若い。

 だから、年上に見えた方には「たぶん、私よりお若いですよね」と言うことにしている。

 残念ながら、ほとんど当たり!
 講演に行ったときも、45〜50歳くらいのときは年齢を言うと「わかーい」と言っていただけた。 最近は「65歳なんです」と言っても反応はない。
 他人は自分の周辺の歳には敏感だけど、少し離れるとあまり興味はない。
 つまり、一生、自分で自分の年齢を客観的には見えないってことかも。
 人間はいつも内面の自分で生きていて、しかたなく外見を引き受けているそんな感じかな。


 敬老の日にあたってのつれづれでした。新聞には高齢者は4人にひとりと大きな見出しがでていました。 (9月16日 記)

 

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