22年もの長期間にわたり生産されたL-13ブラニクの後継機として設計された。L-13との相違点は,フラップの除去、後退角のついた垂直尾翼とT尾翼や2ピースの風防などであるが、他にもコクピットの居住性や視界向上が図られている。翼端は下方に折り曲げられたスキッドと兼用の翼端板になった。風防は、前席は横方向に後席は後方に開く。
最近、さらに改良がなされ、左右に1m延びる着脱式の延長翼や1ピース化された風防などである。延長翼を取り付けることによって、滑空比は28から32に向上し、失速速度も60km/hから54km/hになる。しかし、制限速度が厳しくなり、超過禁止速度が250km/hから230km/hに制限されてしまう。
写真の機体は、東北学院大学体育会航空部所属のL-23(JA2482)。
・DATA
全幅 16.2m | 乗員数 2名 | 失速速度 56km/h |
全長 8.5m | アスペクト比 13.7 | 初飛行 1987年 |
全高 1.9m | 最良滑空比 28@85km/h | 生産国 チェコ |
自重 310kg | 最小沈下率 0.82m/s@80km/h | |
最大離陸重量 510kg | 超過禁止速度 255km/h |