スキーのメーカーとしても知られているエラン社とグラサー・ディルクス社で共同開発したスタンダードクラス機である。前作のDG-101Gを改良した機体でドイツ航空研究所で開発された低抗力の層流翼型を採用している。主翼下面より空気の吹出しを行い、境界層制御で高揚力と低抗力を実現している。その他にも、胴体と主翼結合部のフェアリング改良、操縦系統の自動結合機構、コクピット周りの拡張などが行われた。主翼はグラスファイバーとフォーム材のサンドイッチ構造、胴体はグラスファイバーのセミモノコック構造である。水バラストタンクの容量は190lで、垂直尾翼には5.5l入る。生産は、すべてエラン社で行われている。
写真の機体は、DG-300(JA2411)。写真提供 梁川氏。
・DATA
全幅 15m | 乗員数 1名 | 失速速度 62km/h |
全長 6.41m | アスペクト比 22.5 | 初飛行 1983年 |
全高 1.32m | 最良滑空比 38.5@90km/h | 生産国 セルビア |
自重 220kg | 最小沈下率 0.57m/s@70km/h | |
最大離陸重量 390kg | 超過禁止速度 220km/h |