DG-500Mは、DG-400の実績をもとに開発された自力離陸可能な引き込み式動力装置を持つ、タンデム複座モーターグライダー。主なコンポーネントは、スキーのメーカーとしても知られるエラン社で製作される。エンジンは水冷のロータックス535Cを装備する。22mスパンの主翼は4分割でフラップを装備し、翼型はヴォートマンFX-73、主桁はカーボンファイバーを採用している。胴体もカーボンファイバー製で、後部はハニカム構造になっている。メインギアは引き込み式で、オプションで前輪がステアリング可能になる。水バラストタンク容量は、100L。派生型としては、 エラン社でエンジンのないDG-500/22と、ウィングスパンを18mにしフラップを除去した固定式主輪のDG-500 ELAN TRAINER、翼端チップを交換することによりスパンを17.2m、18m、20m(ウィングレットを装備)と変えることのできるDG-500/20などがある。
写真の機体は、DG-500M(D-KTDG)。写真は、グラサー・ディルクス社のホームページより転載。
・DATA(DG-500M)
全幅 22m | 乗員数 2名 | 失速速度 64km/h |
全長 8.66m | アスペクト比 26.5 | エンジン ロータックス535C(60hp) |
全高 1.66m | 最良滑空比 47@110km/h | 初飛行 1987年 |
自重 525kg | 最小沈下率 0.51m/s@80km/h | 生産国 ドイツ |
最大離陸重量 825kg | 超過禁止速度 270km/h |