設計開始から初飛行までわずか2年という短期間で開発された15mクラスのグライダー。延長翼端を装備することにより、容易にウィングスパンを17mにすることができる。主翼の翼型はヴォートマンではなく薄い新型のHQシリーズが使用されており、フルスパンのフラッペロンを装備している。主翼構造にはカーボンファイバーを大幅に使用し、軽量化を図っている。胴体はDG-400をベースにしているが、胴体後部部分はより細くなっている。キャノピーはDG-300/400と同じものが使用されている。水バラストは主翼内に180L、垂直安定板に7L搭載できる。派生型として、自力離陸可能な引き込み式の24hpのロータックス275エンジンを装備した、モーターグライダーバージョンのDG-600Mがある。
写真の機体は、DG-600M(D-KMDG)。写真は、グラサー・ディルクス社のホームページより転載。
・DATA(DG-600 15m)
全幅 15m | 乗員数 1名 | 失速速度 64km/h |
全長 6.83m | アスペクト比 20.5 | 初飛行 1987年 |
全高 1.35m | 最良滑空比 42@96km/h | 生産国 ドイツ |
自重 255kg | 最小沈下率 0.51m/s | |
最大離陸重量 525kg | 超過禁止速度 270km/h |