競技用として開発されたDG-600Mとは対照的にクロスカントリーなどを楽しむ目的で開発された18m級モーターグライダーであるが性能的にはDG-600Mと同等である。引き込み式動力装置はDG-400用のものにグラスファイバー製のプロペラを採用し、エンジンをフェアリグで覆うことにより定騒音化を図っている。動力装置の展開や引き込みはコンピュータにより制御されている。主翼には120Lの水バラストタンクを装備し、燃料タンクの増設も可能である。スパンは15mと18mを選択できる。尾輪はラダーと連動するため、胴体の単車輪でもタキシングが容易に行なえる。派生型として、ソロエンジンを搭載したDG-800Bや、動力装置を除去したピュアグライダーバージョンのDG-800Sがある。
写真の機体は、DG-800B(D-KBDG)。写真は、グラサー・ディルクス社のホームページより転載。
・DATA(DG-800A)
全幅 18m | 乗員数 1名 | 失速速度 68km/h |
全長 7.02m | アスペクト比 27.4 | エンジン ロータックス505(43hp) |
全高 1.26m | 最良滑空比 50@110km/h | 初飛行 1991年 |
自重 330kg | 最小沈下率 0.64m/s@82km/h | 生産国 ドイツ |
最大離陸重量 525kg | 超過禁止速度 280km/h |