スタンダードクラス機で、大会ではSZD-55やASW24やLS8と激戦を繰り広げている。ディスカスの特徴は、外翼前縁に2段後退角をつけた主翼平面形であり、抵抗の低減に効果を挙げている。主翼の構造はメインスパーがカーボンファイバーの他はグラスファイバーで構成されている。翼下面には乱流テープが張られ、境界剥離層をコントロールしている。最近の機体には、ウィングレットがオプションとなった。胴体と尾翼はベンタスa/bと同じである。水バラストタンクの容量は180l。脚は引き込み式の主輪と尾輪から構成される。
派生型には、ディスカスaの胴体を23cm延長したディスカスb、自力離陸はできない引き込み式動力装置のサステイナエンジン(21hp)を付けたディスカスbT、自力離陸可能な引き込み式動力装置のロータックス463エンジン(47hp)を装備したディスカスbMがある。曲技用のディスカスKも1機試作されたが量産には至らなかった。ディスカスCSは、チェコのOrlicanでライセンス生産されているタイプだが、性能的にはディスカスaと同じである。また、後継機にあたるディスカス2が現在開発中である。
写真の機体は、東北学院大学体育会航空部所属のディスカスb(JA2531)。
全幅 15m | 乗員数 1名 | 失速速度 60km/h |
全長 6.35m | アスペクト比 21.3 | 初飛行 1984年 |
全高 1.27m | 最良滑空比 43@100km/h | 生産国 ドイツ |
自重 228kg | 最小沈下率 0.59m/s@78km/h | |
最大離陸重量 525kg | 超過禁止速度 250km/h |