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週刊  グライデー   7月10日号


AS社、ASK23Cを極秘裏に開発か

謎の設計者、誰が設計したのか。

試験飛行中のASK23C

ドイツ・ニュルブルクリンクで試験飛行を行なうASK23C。登録記号等は一切見受けられない。撮影後、本誌カメラマンは一時身柄を拘束されたが、靴底にフィルムを隠していたため、難を逃れた。

  アレキサンダー・シュライハー社(AS社)が、極秘裏にASK23Bの発展型であるASK23Cを開発していたことが明らかになった。

  ASK23はカイザー氏が設計したものだが、本人は既に死去しており、設計者は謎に包まれているが、AS社の設計陣が度々青森の恐山に姿をあらわしていたという情報から、イタコの口寄せによってカイザー氏を召喚し、ASK23Cの開発を強行したものと思われる。

  スペック等は公式に発表されていないが、写真から判断すると、まず目に付くのは誇らしげなウィングレットである。ASK23Bでは翼端は下方に曲げられスキッドを兼ねていたが、C型で初のウィングレット装備となった。B型までは固定式のメインギアがC型では引き込み式となった。これに伴い、ノーズギアは撤去された。これだけでもかなりスマートな印象を受け、大幅な抵抗減少が期待できる。胴体後部に取り付けられたブレードアンテナは、各種計測装置の測定用と思われる。詳しいスペック等は次号に掲載。
 

  ASK23は日本でも大学航空部をはじめ多くの数が活躍していることから、ワンランク上の機体として、受注を見込めるとしている。また、シェンプ・ヒルト社の開発しているディスカス2の対抗機としてマーケットに投入され、AS社の21世紀に向けた戦略が見えてくる。

 

 


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