三菱重工が開発したMU-2をベースに作った陸上自衛隊の連絡偵察機。陸上自衛隊唯一の固定翼機でもある。三菱重工でのモデル名はMU-2C。ベースとなったMU-2Bとの相違点は、キャビン与圧装置を撤去、酸素供給装置を設置、エアコンを暖房のみに、側面窓を減らして残りの窓のガラスを1枚にして軽量化、胴体後方の左右にカメラ室と窓の増設、通信・航法装置を陸上自衛隊規格に変更など。主翼強度を高めてあるため、必要に応じてパイロンを取り付け、小型爆弾やロケット弾を携行できる。また、胴体両側面には、12.7mm機銃を装着できる。しかし経年化が進み、後継機種LR-X(スーパーキングエアが内定)と交代する予定。なお、霞目駐屯地には東北方面航空隊本部付隊所属のLR-1がある。
写真は、東北方面航空隊本部付隊所属のLR-1。
・Data
全幅 11.95m | 最大離陸重量 4,750kg | 最大上昇率 576m/min |
全長 10.7m | 乗員 2名 | 上昇限度 7,600m |
全高 3.9m | 乗客 5名 | 航続距離 1,325km |
エンジン TPE331-25A(575shp)×2 | 最大速度 495km/h | 初飛行年 1967年 |
自重 2,714kg | 巡航速度 430km/h | 生産国 日本 |