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前作「ジェダイの復讐」からはや16年、スターウォーズの新作「EPISODE-I THE PHANYOM MENACE 」がこの7/10より全国一斉に公開がはじまりました。アメリカでのフィーバーぶりは各メディアでの報道でみなさん御存じの通り、今現在は公開当初の異常な盛り上がりはひと段落ついたものの、アメリカ人のSWに対する思い入れをまざまざと見せつけられるものがありました。かつて監督ジョージ・ ルーカスはこのSWシリーズを作成するに当たって「現代の神話を創りたかった」という言葉を残しています。SWのオープニングテーマを子守唄替わりに育った世代が成長し親の世代にさしかかりつつある今、複数世代に渡る人間にとってSWの物語は枕元で囁かれるおとぎ話のような存在になってきたのかもしれません。

 日本においてSWシリーズが人々に与えた影響は決してアメリカおけるような根源的なものではないのでしょうが、やはり他の作品とは一線を画する存在であることは確かだと思います。映画史のなかでSFというジャンルが誕生してから数十年がたった今まで玉石混合数多の作品が発表され消えていったわけですが、その中で今でも人々の記憶に鮮烈に残り、また将来もその名が色褪せることがないであろう数少ない作品の一つがこのSWシリーズであることに異論を挟む人はあまりいないでしょう。

 全6部作とも9部作とも言われるこの映画史に残る大作の最初の物語り、広大なSWサーガのそもそものはじまりはこのEPISODE Iでようやく明らかになります。この作品は十数年ぶりに公開されるSW期待の新作であると言うだけでなく、SWという物語を語る上でもっとも重要な位置を占める位置にある作品であると言えるでしょう。



(^-^) ごちゃ混ぜ感想 (^-^)

 実は結構複雑



 物語の大筋というかマクロ的なバックグラウンドを簡単に言うと、「金もうけに目のくらんだ通商連合と平和を愛する惑星ナブーの課税のいざこざ」という実は結構生臭いお話だったりします。この辺は現代の神話を目指すSWシリーズの割には「神話」やら「伝説」といったものとは無縁(実際には無縁ではないのですが)で、ストーリに現実的な厚みを持たせる意味ではなかなかいい選択ですが、ロマンを求める人にはちょっと不満が残るところかもしれません。で、これにSF的というかフィクション的な味付けをする為に(というとあまりにも実もふたも無いけれど(笑))、御存じ「ジェダイ騎士団」が登場します。今回は「ジェダイ評議会」というお偉いさんの集まりも登場して、これまた実は結構リアリスティックな描写がされています。

実は随分と組織的に機能していたんですね、ジェダイって、、、、(^-^;。

前シリーズでお馴染み元祖ETことヨーダも健在、さらにヨーダと同じ種族のおばーさん(笑)(歳わからんわ、、、)も登場するなど、さすがに永年寝かせた物語だけあって隙のない?完成度の設定です(笑)。(←別に悪意はありません、、、)

で、この団体どうしの「金払えや〜」「いや、まけてえ〜、つーかロハにせいや〜」という大げんかを中心に、ジェダイのお話(暗黒卿シスの1000年ぶりの復活)や、ダースベイダーことアナキン・スカイウォーカーの物語が複雑にからみ合いつつストーリーは進んでいきます。

anakin前作までのストーリーは主人公 ルーク・スカイウォーカーの成長物語りという側面を持っていため、結末は判らなかったものの希望の持てるお話であろうという点では、映画を見ていた当時でも疑いはありませんでした。が、今回、主人公であるアナキン君は結果として最後にはダース・ベイダーとなることが確定しており、作品中でも「明るい中にちょっぴり陰りというか憂いのある少年」という方向で演出がなされています。9歳という年令の大きさ、母と別れた事による寂しさ、恐怖という心の影をチクチクとヨーダに指摘されるシーンでは、予定されたストーリーではあるもののアナキン少年同情を禁じ得ません(T.T)。ポッドレースのシーンなどでの子供らしい無邪気さ見てしまうと、思わずいろいろなことを邪推してしまう、、、(^-^;。





amidala今回はあの「レオン」でお馴染みのナタリー・ポートマンも惑星ナブーの女王役という主役級(ある意味主役?)で登場しています。彼女だけではないのですが、今回も服装に関しては監督の日本趣味が爆発しています。日本と韓国のごちゃ混ぜっぽいデザインで、基本的には「あわせ」のある着物風の衣装が多かったのですが、ナタリー・ポートマンはじめ、リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガーら主役級の人間の着こなしはさすがで、個人的には結構気に入っています。(まあ、ベースは基本的に前作と同じですからねえ(^-^;)。
で、ナタリー・ポートマンなんですが、、、やっぱり顔のつくりと言うか造型そのものが「美しい」んですね〜いやはや。正装の時は結構インパクトのある(インド風?)化粧をしているのですが、その状態でさえかなりビビビっとくるものがあります(というか自分の趣味にあってるだけかも(笑))。

N-Portman.jpgreon.jpgで、スッピンだとこんな感じですからねえ〜(^-^;。整形とかしてるっていう話は聞いたことないのですが、 天然でこれだとすると凄いもんですねえ。

あ、ちなみにこのカチンコもってる写真はreonに出演していたころの写真なんですけど、この当時で12歳です。ふつう子役ってのは成長するとちょっとアレ?って感じになっちゃうことが多いのですけど、、、。今の写真とくらべてもほとんど変わりがないのが驚きです。こう考えるとこの人って結構童顔なのかも、、、。









話が脱線しましたが(^-^;。今回のキャスティングでハリウッド的な意味で知名度が高いのは精々この人くらいが上限で、基本的には映画受けのよさというよりも、監督の趣味が思いっきり先行した人選だったと思います。まあ、うわさでは次回作のアナキン役にレオナルド・デュカプリオが内定してるとか怪しい話は飛び交っているわけですが(笑)。まあ、雰囲気としてはそう捨てたもんでもないのかもしれませんけど。

このEPISODE-1の最大の売りと言っても過言ではないのが、CGをはじめとした特撮の数々です。正直なところ、人によって評価のまちまちなストーリーについての評価はともかくとして、映像的な完成度という点で言えばこの作品は今のところ映画史上最高峰と言っていいとおもいます。監督いわく、前作から今作までのインターバルがここまで空いた最大の理由は映像技術の問題だったということですし、そう言う意味でも今作品の映像はこの16年間における監督の答えだったと思いました。で、感想を一言で言うと、、、、「完成度が高すぎてインパクトを感じる隙さえない」という感じなのです。

CGというのはそれがCGだと判るからこそ「うわ〜すっtげ〜CG!!」などと感嘆の声も出ようというもので、今作レベルで実写とCGが融和されてしまうと、それこそ現実では絶対ありえない!という事が分かっていても、それが創られた映像であると気がつくまでにちょっと時間がかかります。

JAR.jpgで、その最たるがこの人だったりするわけですが、、、(^-^;。事前に知ってはいたのですが、だいたいのひとはパンフでこのカエル兄ちゃんの配役が書いて無いことに気がつけばそのヤバさが判ると思います。今回クリーチャー関係はほぼオールCGだそうですが、質感という点でもすでに稼動ギミックを超える出来上がりで、正直なところコストやら時間の関係を抜きにすればオールCGでそうとう実写ライクな映像がとれるんだということはよく判りました。まあ前作あたりのちょっと模型っぽい動きのヨーダとかもアレはアレで味わい深いものがあったんですけど(笑)。
でも今回もR2-D2とC3-PO は人が中に入っていたそうなので、やはり人の演技にたいするこだわりというものももちろんあるのでしょうね。

それこそ、ドロイド関係こそオールCGでやってしまえばいいんじゃないかと素人の自分なんかは思ったりするわけなのですが(^-^;、やはり人の演技が基本ということなのか、、、。ちなみのこのカエル兄ちゃん、、、全身を見るとわかるのですが、めちゃくちゃスタイルいいです(笑)。なんかものすごく足が長い。なんとなくプレデターを思い出してしまった、、、。




B-D.jpg造型的な意味での今回のイチオシはやっぱりコレですかね(笑)。ちょっと眠た気なこの目?といい、なんだか頼り無い(笑)挙動が妙に愛嬌たっぷりで。前作のザコキャラ「帝国軍兵士」の猪ライクな顔も捨てがたいのですが、今回のマヌケ犬顔に軍配を上げます(笑)。なんか命令されるたびに「ラジャ、ラジャ」っと早口で答えるところがなんか滑稽で笑えます(笑)。こういう形なのでさすがに人が入って、、、というわけにはいかないのでしょうが、このドロイドの動きも必見です。いかにもアメリカ人が考えそうな(^-^;動きなのですが、質感は抜群です。ちょっとSEが軽い感じもしましたけど、このキャラの位置付けから考えればちょっと軽めくらいでいいのかとも納得できます。設定だと宇宙船からの一括コントロールだということらしいのに、妙に一体一体に個性らしいものが感じられるのもなかなかポイントが高いです。(まあ、よくみればみなおんなじなんですけど(笑))

。これとは別に車輪形から変型するちょっとこわもてのドロイドも登場するのですが、こちらは本格派の雰囲気です(笑)。そちらもなかなか捨てがたいのですが、ちょっと登場時間が短かめだったかな?。

CG関係で唯一不満に思ったことと言えば「風」の演出でしょうか。宇宙船が地上すれすれを飛んだり、着陸したりといったシーンでは当然それ相応の風が巻き起こるわけなのですが、どうしてもCGによる書き込みには限界があるようです。とくに森林などのシーンではちょっと違和感のある部分も見受けられました。




 今作の悪役ダース・モールですが、セリフがなかったことと、思ったより出番が短かったこともあって、期待していた程のインパクトはありませんでした。まあ、みかけのインパクトはあの通りですから抜群なんですけど(笑)。ただ、佳境に入ってからの殺陣シーンはもうさすがの一言につきます。まあ、配役のレイ・パークはもともと俳優ではなくこちらが本業ですから当然と言えば当然なのですが。ただ、毎回気になるのですが、ライトセーバーはもともと日本刀を意識して想像された武器なのに、殺陣の中身はどうにも西洋の両刃刀のものを想定して演出されているように見えます。まあ、日本の殺陣なんてのはアメリカではあまりなじみのないものですから、どうしてもこうなるんでしょうけど。まあ、そういう細かいことを抜きにすれば、正直脱帽ものの殺陣です。結構飛んだり跳ねたりアクションは派手なのですが、妙に展開がストイックでどことなく邦画の影響も感じられました。途中、居合いっぽい演出なんかもあったりして、、、、ああいうのは外国の人なんかは何をやっているのか判るモンなんでしょうかね?。
それと、今回妙にあっさりくたばったダース・モールの復活はあるのか?。いやあ、なかなか味のあるキャラクターなので次回も登場を希望します(笑)。



収拾つかなくなるまえに、、、まとめ(笑)



 次回作は2002年公開予定だそうです。シリーズのネームバリューからあまりにも期待が高かったせいなのかその評価が色々と取り沙汰されている今回の作品ですが、自分にとっては単体でも十分楽しめたいい映画でした(ライトファンですし(^-^;)。多分このSWという作品は全作を通して評価するべきものであり、少なくともこれからの3部作を「通し」で評価するのが正しい味方なのだと思います。ストーリー的にはまさに「大いなる予告編」という感じですが、これだけ豪華な予告編を見せられればこれからの展開も期待せずにはおられないというものです。決して明るいばかりでないであろうラストに向けて物語がこれからどう展開していくのか?。色々と思いを馳せつつ2002年まで十分楽しめるのではないでしょうか?(笑)。



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