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アロマテラピーとは
脳に働きかける
実際の使い方
   ルームフレグランス
   アロマバス
   アロママッサージ
   その他の使用法
正しい使い方で心身を健康に
TPOに応じた精油の分類
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エッセンシャルオイル大辞典

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アロマテラピーとは

アロマテラピーとは、芳香のある植物抽出成分(エッセンシャルオイルまたは精油と呼ばれる)を心
身の健康に役立てる補足的医学で、芳香療法と訳されます。現在イギリスやフランス、ドイツ、アメ
リカなどを中心に、ストレスに悩む現代人の間で、静かにしかし着実な広がりをみせています。使い
方はいろいろありますが、あくまで精油を利用しての療法で、厳密に言えば、植物そのものを用いる
ポプリやハーブとは違います。
 精油は植物の花、葉、根、樹脂などを多量に使い抽出しますが、ごく少量しかとれません。例えば
バラの精油1滴をとるのに、有機栽培された特別なバラを30個分も必要とするほどです。このように
濃縮されており、刺激が強い為、間違った使い方をすると、かぶれたりアレルギーになったりするリ
スクもあります。正しく使って、効果的に利用することが大切です。

脳に働きかける

 精油の種類は約80種にものぼり、そのなかでよく使われるものだけでも30種ほどあり、効果や特徴
がそれぞれ違います。よく使われる精油は、フローラル系、ウッディ系、柑橘系、ハーブ系などに大
別されます。
 これらをかぐと、その香りは信号となって、大脳のにおいを感知する場所に伝達され、そこから快
刺激や鎮静刺激となって脳の視床下部や下垂体に送られます。視床下部や下垂体は、ホルモン分泌や
自律神経、免疫系などを総括する器官で、香りの種類により様々な神経伝達物質を分泌します。その
物質の作用で、心やからだによい影響が起きるのです。
 たとえば気分を静めてくれる香りとして代表的なラベンダーは、脳を刺激し、セロトニンという物
質を分泌させ、そのセロトニンが怒りや緊張をやわらげ、心身をリラックスさせてくれるといわれて
います。ラベンダーに鎮静効果があるのは、そのためと考えられています。しかも、肺ばかりでなく
皮膚からもよく吸収されることが確認されています。
 また、香りはからだの状態にも影響を与えます。ただ、ある疾患の治療のためにつくられた化学合
成薬剤とは違いますから、治療効果への過剰な期待は禁物です。しかしながら、精油の中には、すぐ
れた殺菌消毒作用や抗炎症作用といった治療特性をもつものがあることはわかっており、さらに組み
合わせによって相乗効果を発揮する場合もあります。そのあたりがアロマテラピーが西洋漢方などと
もいわれるゆえんです。
 催眠効果を得るための処方ひとつをとっても、いろいろあります。例えばよく使われるものには、
ラベンダー、オレンジ、ベルガモットなどがありますが、これらをブレンドするのも効果的です。ま
た、自分の好みで入眠用の香りを決めている人もいます。自分なりの工夫や好みを生かせるのも、ア
ロマテラピーの楽しみのひとつといえましょう。
 ほかの用途としては、例えばジャスミンやペパーミントのように興奮作用のあるもので目覚まし効
果、カモミールのように甘い香りでストレス解消や鎮痛効果、ローズマリーなどのハーブ系で集中力
のUPなど、その目的や使い方、組み合わせは、実に多様多種です。

実際の使い方

 大きく分けて3種類の利用法があります。
居間に香りを漂わす「ルームフレグランス」(芳香浴)
お風呂に滴下して使う「アロマバス」
薄め液である植物オイルに香りづけして用いる「アロママッサージ」

ルームフレグランス

 オイルウォーマーとかアロマポットと呼ばれる専用器具を使うのが一般的です。
キャンドル式と電気式があります。水を張った皿に精油を3〜5滴落とし、下から温め、部屋に香らせ
ます。就寝時に使うには電気式が安全です。他に、熱を使わず、素焼きの壷にたらしてほのかな香り
を楽しむ方法もあります。器具がなければ、ティーカップにお湯を入れて滴下し、かぐ方法もありま
す。

アロマバス

 浴槽に5〜10滴添加し、よくかき混ぜてから入浴します。温度はぬるめがよく、香りを楽しみながら
ゆっくり入るのが理想的です。精油は細かい油滴となって表面に浮き上がるので、ときどきかき混ぜ
るようにします。より充分な効果を得るには、自分でバスソルト(自然塩40gに対し精油3〜4滴)
やバスオイル(ホホバオイルなどの希釈用オイル5mlに対し精油3〜4滴)をブレンドし、よく混ぜて
から浴槽に入れる方法もあります。すでにブレンド済みの市販品もあります。バケツに熱めのお湯と
精油をたらして行う「足浴」も疲労回復に効果的です。

アロママッサージ

 香りを吸収するだけでなく、有効成分を皮膚からも吸収できるので、最も効果的な方法といわれて
います。直接、肌につけるものなので、希釈率(オイル50mlに対し10〜20滴)は守るようにしてく
ださい。マッサージの方法は、両手でこすり合わせたオイルを、手のひらで伸ばしながら行います。
 初心者は例えば首や肩のまわり、腰や脚をていねいにゆっくり動かしながらマッサージします。その
とき、末端部から心臓に向かってらせんを描くように行うことがポイントです。東洋医学でいうツボ
も利用すると、さらに効果的です。なお、ブレンドしたものは酸化しやすいので、少量ずつつくり、
残ったら遮光性のガラス瓶(小分け用の瓶も専門店で売っています)に入れて冷暗所で保管し、2週
間から1ヶ月くらいの間に使いきるようにします。

その他の使用法

 以上の代表的な使い方のほかにもいくつかの方法があります。たとえば、ハンカチに1滴だけ染み込
ませ、バックにいれます。但し、うっかりそのハンカチで目などをこすらないように気をつけてくだ
さい。
 就寝時の寝つきをよくする簡便な方法として、化粧用コットン2枚くらいに精油を2〜3滴たらして枕
元におく方法もあります。
 ミネラルウォーターや無水エタノールに希釈してスプレー瓶に入れ、シュッとひとふきすれば、芳香
剤になります。また、精油を1〜2滴入れた水でおしぼりをつくり、冷蔵庫にしまっておきます。外出
から帰った後そのおしぼりで首や手をふくとひんやりし、ほのかな香りがして、とても気持ちのよい
ものです。
また、ティッシュペーパーに数滴しみ込ませたものを、部屋の四隅に置くのも簡単で良いですね。

正しい使い方で心身を健康に

 アロマテラピーに用いられる精油は高濃度なので、人によってはアレルギーをおこすこともありま
す。薄めたものを絆創膏につけ、半日程度様子をみて(パッチテスト)、かぶれないかどうか試して
みるとよいでしょう。肌の弱い人は刺激の柔らかなものを選び、希釈率を厳密に守って使用する、ま
た肌からの吸収を避けルームフレグランスで楽しむなどの方法もあります。
 正しく使えば、疲労感の回復や精神的な調子を上げることに効果があります。それ以上に、植物の
香りに包まれてのんびりした気分にひたることは、毎日忙しい日々を送る現代人にとって、一服の清
涼剤のような役割を果たしてくれるのではないでしょうか。一度、試してみてはいかがでしょう。

TPOに応じた精油の分類

精油名 香りの働き こんなとき、こんな人に こんな場所で
ラベンダー
ローマンカモミール
心身のリラクセーション ストレスの多い人
不眠症
寝室
バスルーム
ユーカリ
マートル
部屋の空気のクリーニング 花粉症、鼻づまり
呼吸器系疾患
タバコを吸う部屋
ペットのいる部屋
ペパーミント
バーチ
心身のリフレッシュ
清涼感
眠いとき、ドライバー 車の中
ロッカールーム
クラリセージ
ゼラニウム
心身のバランス回復
幸福感
神経緊張、孤独感 バスルーム
寝室
ティートリー
ラベンダー
免疫力の向上 病中病後
体力の落ちているとき
寝室
バスルーム
ローズマリー
レモン
記憶力、集中力アップ 無気力、受験生
デスクワーク
勉強部屋,オフィス
ベルガモット
グレープフルーツ
心身を元気づける
気分転換
精神疲労、抑鬱感 化粧室
リビング
イランイラン
アンジェリカ
強壮、自信回復 不安、落ち込み、優柔不断 仕事場
パーティーの演出
サンダルウッド
フランキンセンス
瞑想、精神集中 エアロビクスのクールダウン
ヨガ
寝室
スタジオ
レモンユーカリ
シトロネラ
虫よけ 野外活動 キャンプ地
縁側