2000/01/12 『 beamup.exe Ver 1.0.0 』 〜 コマンドラインから実行するWeb 更新用FTP クライアント 〜 ●特徴 beamup.exe は次の特徴をそなえた自動FTP クライアントプログラムです。 フリーソフトウェア Web 更新のためのファイル送信用途を想定 コマンドラインで動作するので、バッチファイルにも組み込める テキストエディタで定義ファイルに設定を記述 接続パスワードは使用時にキーボード入力できるのでセキュリティーが高い ターゲットOS はWindowsNT 4.0 WS(Windows95/98 でも多分動きます) データモードはbinary モード固定 転送モードはPassive モード固定 プログラムサイズが小さい(約40KBytes) ●制限 万能ではないので、次のような機能はありません。 FTP サーバ上に新規ディレクトリを作成する FTP サーバ上の既存ファイルやディレクトリを削除する ファイル名を変えてアップロードする 送信するべきファイル(更新されたHTML ファイル等)の自動判定 GUI を用いてマウスで操作 TCP ポート21番以外でlisten しているFTP サーバへの接続 ●使い方 1. 定義ファイル(たとえばsample.def) をエディタで作成する 2. インターネットに接続する 3. beamup sample.def のように、定義ファイル名を引数に与えて起動 ●定義ファイル 次のような内容で定義ファイルを作成します。 ---------------------------------------------------------------------------- # "sample.def" beamup.exe 定義ファイルのサンプル ftpServer ftp.docosoko.ne.jp user your_user_name #user anonymous #password himitsu dir public_html localDir C:\home\user1\html #--------------------------------------------------------- comp_diary2000.html whats_new.html index.html ---------------------------------------------------------------------------- <ルール> 1 ファイル中で、1カラム目が'#' で始まる行はコメントとみなし無視します。 また、何も書かれていない空行も無視します。 2 ftpServer (必須) 接続先のFTP サーバ名を名前やIP アドレスで指定します。 3 user (必須) FTP サーバにログオンするときのユーザー名を指定します。 アノニマスFTP の場合はanonymous ですね。 4 password (省略可能) FTP サーバにログオンする場合のパスワードを指定します。 この項目は省略可能です。 省略した場合はbeamup.exe 実行時にキーボードから対話的に入力します。 入力されたパスワードは画面上には***** のように表示されます。 5 dir (省略可能) FTP サーバに接続直後、change directory するディレクトリ先を指定します。 (例-1) dir public_html/picture 6 localDir (省略可能) beamup.exe が動作する時の、ローカルパソコンでのワーキングディレクトリを 指定します。 (例-1) localDir D: (例-2) localDir D:\ (例-3) localDir C:\html 7 上記以外は送信するファイル名とみなします。 複数のファイルを送信したい場合は1行に1ファイルずつ記述し、行を分けます。 (例-1) index.html これはlocalDir にあるindex.html をdir で示されるリモートディレクトリに 送信 (例-2) jpeg\picture.jpg これはlocalDir のjpeg ディレクトリにあるpicture.jpg ファイルを dir で示されるリモートディレクトリのjpeg ディレクトリに送信 もしリモートマシンにjpeg ディレクトリが存在しない場合は失敗します (例-3) whats_new.html index.html whats_new.html とindex.html を送信します。 ●動作環境 WindowsNT 4.0 WorkStation(日本語版)SP5 とWindows95 で動作を確認しています。 Intel 系以外のCPU(たとえばAlpha)向けのバイナリは提供していません。 次のようなOS パッケージのFTP サーバに接続できることを確認しています。 Solaris2.6 (Sparc) Slackware 7.0 Linux Slackware 3.4 Linux SGI IRIX6.2 (ちなみにFTP 部分の実装はWinInet というAPI をそのまま呼び出しています。 WinInet でつながるFTP サーバにはつながりますし、WinInet でつながらない FTP サーバには私はつなげようがありません。) ●製作者 筆者はbeamup.exe の著作権を主張します。 フリーソフトですので、どなたでも無料で使用できます。 連絡先メールアドレスはここには書かないので、下記のURL からたどってください。 ●最新情報 http://www.lares.dti.ne.jp/~seiki/software/ で最新版を公開します。 ●注意事項 私はこのアプリケーションの使用結果についていかなる保証もしません。 使用する場合はあなたのリスクでお願いします。 バグの報告やコメントは歓迎しますが、それらに基づく修正を私が行う義務は 負いません。 ●その他 このプログラム(beamup) は"びーむあっぷ" と読みます。 友達にはなすと「マニアックだ」と言われました。 スタートレックの好きな方はこの名前を気に入ってもらえると思います(^_^) このプログラムの売りはパスワードを対話的に入力できることです。 もしパスワードをファイルに記述してもよいのなら、WindowsNT に付属するftp.exeを ftp -i -s:定義ファイル名 とやって自動運転する方法があります。 以上