第6話『三歳女児にわいせつな行為』
「ちっ」
すきもんから離れた大将は、ビーチを後にし町の裏路地を歩いていた。舌打ちしたことに別に意味はない。
「気に入らへん」
その言葉も意識して言った訳では無いようだ。いや、表層的には例えそうだとしても、もっと深層的には何かあるのだろう。そう、例えば今回の話の題名とか、もしくは今回の話の題名。又は今回の話の題名など……が、それ以上に今回の話の題名についてであろう。
まあ、その辺のことは置いておき、路地を歩き続ける大将。何処に行くという目的があった訳ではないが、とにかくビーチから遠ざかりたかったのだ。女が苦手、という訳ではない。精神衛生上良くない、などとたわけた主義を振りかざしている訳でもない。まして、裸なら男の方がいいなどと、ゴミだめにも敬遠されるようなクサれ精神を持ちあわせている訳ではあろうはずもない。
では、なぜかというと、それは大将自身の格好に起因していた。要は、基本的に半袖短パンの手品師などいないということだ。その例にもれず、大将の格好は黒のタキシードにシルクハットという、それこそビーチに留まっていれば「オレを蒸し殺してくれ」と言わんばかりの格好だからである。
「あ〜〜クソ暑い。これやから海ゆーとこは、気に入らへんねん。ったく商売あがったりやで、ホンマ」
ぶつくさ言いながらも、決してタキシードを脱ごうとはしない。
「あ、そうや。そういやワシ、山荘のチケット持っとったんや。おし、行ってまうか。そのうち三人とも来るやろし」
そう決め込むと、大将は山荘へ向かうことにした。
一方、ビーチでは……
「むっひょ〜〜パターン『桃』。女(シト)ですイブキ〜」
「あ? 何言ってんだ」
突然叫び出すピンクに、ギターからウクレレに持ち替えたヤニ男が怪訝な表情で聞く。
「むう、三歳児(ダイサンシト)かフユツキ〜」
「だから何言ってんだ」
「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ…………やります! 僕が、犯りま――」
ゴキャッ!!
「犯んなーー!!」
ピンクの後頭部に、ヤニ男のウクレレが炸裂した。
更に一方、SIMOは……
「どうえりゃあ!! ふう、またつまらぬものを斬ってしまった」
なんか、いつの間に百人斬りの猛者になっていた。
次回予告:分裂したパーティーは果たしてどうなるのか!
そしてついに姿を現す魔王。
次回『スキモン・イエモン・バッタモン』次回もサービスサービス
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