第9話『そば焼酎・雲海』


(中略)
「馬鹿な……よしおと次郎、JOE、さぶ、たえこ、真道が……」
「ロコフー!! セディ! クロア!! 重蔵ォーーッ!! 中村! ……ヨシキ……」
「中井……マルティネス……金……パティ……クロフォード……高岡……マキちゃん……みんな……」
(中略)
 田中、グレイ、砂織、メディーナ、ソルコフ、ジャン、ペリーヌ、エイダ、ローラ、ゼメギド、山田、黒木、斎藤(太)、ラディーニ、エル、斎藤(義)、大介、エリザベス、パトゥバ、ンバルワ、クレオ、プレマーニ、権三はいよいよ、辿り着こうとしていた……
(中略)
 マサキは叫んだ。マオ、アイーダ、美和、徹、ポチ、HI○E、ジャワに向かって。
「俺と、レディ、メサ、太一郎、良夫、ディーノ、ロビン、ナオ、ペトン、アリ、ダイアーノ、皆元気でやってるぞーーーーッッ!!」
(中略)
「なるほど……な……」
 SIMOはふっ、と微笑った。片手にぞば焼酎のボトルを持っている。
「雲海」だ。
「はい」
 側近はかしこまって、答えた。
「彼等は皆、ボスが昔闇に葬り去られた者共……。その中でも、あの街に居た者だけを選り出した映像がこれです」
「ふぅむ……なつかしいな……。あの街か……それにしても、不思議な"縁"というものは、あるものだな……」
「……"縁"……ですか」
 側近は、思わせぶりにうそぶいた。
「おかしいか? ユダ?」
「いえ……ボスの口から"縁"などという言葉を聞くことができるとは思ってもみなかったので……」
「あいつらの事なら、もうじきカタはつく」
 SIMOの脳裏に、三人の若者の顔が浮かび、消えてゆく。
「この私の手にかかって命を落とすとなれば、奴らと私の間にある"縁"とやらも、納得できよう……」
「御意」
 ユダは低い声で答えた。
「奴等は三者三様だ。その弱点を突くに相応しい者たちを送っておいた」
 自信満々のSIMOとは裏腹に、ユダは何故か、根拠の無い不安を抱いていた。
(……ボスの仲間だった者たちを、そう簡単にたおせるのか……?)
 そして、SIMOとそのそばで丸くなっている猫のキャンディを見た。

 次回予告:涙はどこから流れてくるの?/今……何をしているの……何の為に……/
      嫌だ……/俺は飼い犬なんかじゃねぇ!!
      次回『肉じゃが』『脱衣』『いつまでも……』の三本で〜す。
      ジャンケン、ポン! ズコー。

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