第13話『マサイ族の掟』
過去の盗賊団に入っていた時のことをピンクは思い出していた。
盗賊団の名はマサイ。通称マサイ族。主に大金持ちから金を奪い取り、世の中の金の回りを良くしよう。というようなことをしていた。
そんなことをしている盗賊団なのでとても規則が厳しい。
1・人を殺してはならない
2・貧乏な人、一般人から金を取ってはならない
3・金になりそうな物、及び金になる物を奪う
4・女性と付き合ってはならない
このように簡単な規則ではあるが、一つでも犯したら即死あるのみというとても厳しいものだった。皆この規則のことを「マサイ族の掟」と呼んでいた。
ピンクにとってここの生活は、悪いものではなかった。しかし、3、4の規則がとても厳しくつらいものであった。
「おいっ、オレにはここの生活は、水のない魚のようなものだ」
ピンクは隣に寝てる奴に言った。……11話で苦悩を笑った男だ。
「ここをやめると言うのか。暗殺者が一人お前の事を追うことになるだろうぜ」
その男は前と違って、真面目に答えた。
「そして、盗賊団No.1の腕前のお前を殺る命令はNo.2の俺にくることになる」
ピンクはずっと黙ったままだった。
「そうなるがいいのか」
男は仕事の目になり言った。
「オレは、オレは大海原に飛び出たい。例えどんな困難が先にあってもな。オレには3、4のマサイ族の掟に縛られるのは嫌だ」
ピンクは、これ以上ない程の感情の高ぶりを見せて言い切った。
「そうか……」
ピンクは荷物をまとめていた。
「今度会うときは命のとりあいだな」
…………ピンクはベッドの上で思い出していた。横には女が一人静かに寝ていた。下ドロで見つかったら、そこで口説き、証拠をなくしてしまうのだ。
「奴は、今ごろ何をしているのだろう」
ピンクは思い出していた。優大門、通称ユダのことを。
その頃魔王の側近ユダは、
「ヘッきし。うーいちくしょう。誰か俺の噂してるな」
次回予告:一つ一つがつながり環となっていった。やがてそれは螺旋と昇華する。
次回『信楽焼の謎』はたして風がなくともゆれるのか?
次の話へ
INDEXへ