第21話『こんがり狐色』
「いったいどこまで続くんだこの道は」
ヤニ男は毒づいていた。
前回ヤニ男が座っていた、丸い石をどかすと、そこにはぽっかりと暗い穴が口を開けていた。四人はその穴の中に入って行きかれこれ六時間がたとうとしていた。
「一本道なのになんでこんなに長いんだ」
少々大将もうんざりしながら歩いていた。
「……そこ危険でピンク」
「んっ何」
何故かまだいる慎一に、ピンクが何かを感じ注意した。
「何かあるんか?」
ヤニ男もひさしぶりに変化があったので興味津々といった感じだ。
「いや、ここをふむと……」
ピンクがめずらしく真面目な顔をして石を投げた。すると、下から真っ赤な炎が吹き上がった。
「何や、こんなけったいなものがあったんか?」
大将はおどろいたふりをして言った。
「ひさしぶりに、真面目にやってみるかな」
こうして一行はピンクを先頭に進んでいた。
その頃、穴の入口では……
「慎一ぃ〜どこっ、どこよ……」
錯乱状態の順子が一人叫びを上げていた。
「ここね、ここにあのすきもん二人と慎一さんがいるのね。……私から慎一さんを、挙げ句にこんな所に連れ込むなんて……慎一さんまってて、私が今真実の愛であなたを助けるわ。…………行くわよ」
順子は言いたいだけ言うと、ものすごい勢いで穴の中に降りて行った。
「へっへっへっきし」
その頃慎一は大きなくしゃみをしていた。
「だれか、かわいい子が僕のうわさでもしているのかな?」
現実を知らずに慎一はにやにやしていた。
「やってられないでピン……なんか、が追いかけて来る」
ピンクが真顔で警戒するようにみんなに言いかけた……そのとき
「見つけたわよ、そこのすきもん二人……慎一さん、もうすぐ助けてさしあげるから、がまんしていてね。さあそこの二……あなたもついでに(ヤニ男)三人、みっちりと後悔させてあげるわ」
そこにはトラップにかかりこんがり狐色になって順子が立っていた。
次回予告:さあ、どとうの慎一。順子編についに幕が降りる
二人の愛に決着はつくのか、さまざまな思いをのせついにクライマックス
次回『二人の出会い』ガチョーンと行こう
次の話へ
INDEXへ