第11話 魔王の後継


 話にとけ込めなかったくい蔵は、霜と平狸に憎しみの感情を抱き初めていた。
「どうして、僕だけハブにされているのだ!」
 しかし、そんなことを知らずに二人の会話は続くのであった。

「平狸クン。めっ○ーるという最新兵器を知っているカネ?」
「つい最近紙コップの中に入れていたんこぶぅ」
「あれはかなりの劇物という噂ではないか?」
「腰をフリフリ缶もフリフリィ」
「かなり高額の代物らしいが・・・」
「僕の芸はカネになるにょ」
「さすがは芸達者!」 「バッタもん大王と呼ぶがいい!わはははは・・・」

 会話の一部を聞いていたくい蔵はある名案を思いついた。
「めっ○ーるを売れば芸達者になれる?なれる?!」
「おまけにバッタ大王にもなれる!」
「ぴょ○吉に挑める勇者誕生だ!」
 知らぬ間にくい蔵の独り言に割り込んできた二人であった。

「何だ、話は付いたのか」
「あぁ、賞味期限を過ぎたジュースほど恐ろしいものはないと決まった」
「この前謎のサンダル屋行ったら正味期限を7年過ぎていたアメが置いてあったからな・・・、世の中も末だ」
「7年前?7年前と言えば魔王がパオーというギャグが大流行した年か?」
「北極気分が0.1秒味わえる魔法だな」
「そんなギャグ知らん!」
「さすが霜はわかってくれているな!それに引き替えお前は・・・」
「ハブだな」
「なにぃ!貴様ら二人はグルだったのか!ちくしょう!グレてやる!」
「平狸がグレるって」
「ただグレるのはつまらないな」
「よし、グレて魔王になってやる」
「それは荒技だ!」
「よい子には真似できない荒技だ!」

 こうして平狸は魔王になりました。

【次回予告】
 思わぬ展開で魔王になった平狸
 彼が魔王になって世の中の食糧難は解決されるのか?
 次回、デジタルすきもん第12話『職業選択の自由』に%’#♪@¶†

















 
第12話 職業選択の自由


 魔王平狸誕生!
 そのニュースは世界を駆け巡った。
 人々は、おののいた。
 曰く、またあの暗黒の時代が始まるのか……
 曰く、世界は終わりじゃ!
 曰く、誰か倒せる者はいないのか?
 曰く、え? また百人斬るの?
 曰く、まだ百人書き終わってないのに、百人追加は無理!
 特に最後二つは切実な思いだったようである。
 そして、当の平狸は……
「魔王になったはいいけど、まずは何から始めればいいのかみょん?」
 そして彼は気づいた。部下がいない、とゆうことに。
「よ〜し、部下を雇うの〜ん」
 さらに気づいた。
「とゆうことは、お給料払わなきゃいかんのね」
 もっと気づいた。
「……物資も補給しなきゃならないっち」
 かなり気づいた。
「領地増やそうものなら、維持費がエライことやにょー」
 ……………………
「にょ〜〜!! 魔王って経営大変すぎるぅぅぅぅぅ!」

 魔王平狸辞任!
 そのニュースは世界を駆け巡った。
 人々は思った……
 曰く、え? あれドッキリ?

【次回予告】
 獄中のくい蔵は暇だった。
 そりゃもう暇すぎて、うっかり悟りを開いてしまった。
 それを見た霜がとった行動とは!?
 次回、デジタルすきもん第13話『それは、ちゃうやろ』で、僕と握手!

















 
第13話 それは、ちゃうやろ


「くい蔵が捕まったって?」
 霜は誰もいない広野でその知らせにびっくりしていた。
「どこの牢屋にいるのだろう・・・」
 霜は一人くい蔵の身を案じていた。
「えっ?獄中って牢屋の中だけとは限らないだって?」

 魔王平狸からの糸電話はそこで終わった・・・というより糸が切れてしまったのであった。
「とりあえず道ばたを歩いているあのガキ・・・いや、お子様にでも聞くか?」
 何を聞くのかも決めていないまま霜は子供の側へと寄っていった。
「おい、そこの小僧!」
 子供は振り返らなかった。
「この俺様が声をかけてやってるんだ!こっち振り向け!そこの小僧」
 子供はようやく振り返った。
「なに、ジジイ。」

 このとき霜は自分の何かが切れたと感じ、意識を失っていった。
 気が付いたとき、霜は右手に382本の髪の毛、左手に小さいパンツ、
口の中に甘いアメをくわえていた・・・そして横から若い女性の声が聞こえた。
「あの・・・」
「な、なんですか・・・おぜうさん!恥ずかしがらないでさあこっちに・・・」
「警察のものですが、署までご同行していただけませんか?」
「おぜうさん!そんな遠くに行かなくてもパラダイスは目の前ですよ」
 霜は両手に握っていたものをしまい込んで若い婦人警官を襲ったのであった・・・

「・・・」
「・・・」
「ここはどこ?おぜうさんはどこ?」
「おーい、おぜうさん!恥ずかしがらず出ておいで〜」
 婦人警官を襲ったはいいがすぐにボコボコにされて本日二度目に意識不明に陥ったが、
霜は無事(?)獄中潜入に成功したのであった。

【次回予告】
 とりあえず獄中に行った霜だが、おぜうさんが気になっていてくい蔵の存在をわすれていた。
 やはり、煩悩に勝る欲ってないのだろうなぁ・・・
 糸電話の糸を回収する旅を決意した魔王平狸に降りかかる災難とは?
 次回、デジタルすきもん第14話『海底探査船メモリー』にマハリクマハリタ!

















 
第14話 海底調査船メモリー


「獄中って牢屋の中だけとは限らないにょ〜ん……にょ?」
 魔王の居城(となるハズだった)あばら屋で、霜と糸電話をしていた平狸。
 が、そこで回線が切断したことに気づいた。
「みゅ〜切れちったのね……」
 と言っても、ネットでの回線切断とは訳が違った。何せ使っていたのは糸電話。
 物理的に切れたのだ。
「まいった、まいった、まいったちゃん♪」
 口振りこそふざけているが、実際、問題は深刻だった。
 あの糸電話は霜とのホットライン、言わば秘匿回線なのである。
「あれが悪用されたらエライことでごじゃるの〜」
 悪用て……
「うん、これは線を回収しに行かなきゃならんっしょ!」
 どうやって糸電話を悪用すんねん! そんなツッコミをしてみたところで、
もはや彼の決心は揺るぎもしなかっただろう。
「でも困ったにゅ。あの回線は海底ケーブルに入ってる……ぬ〜ん」
 しかし背に腹は変えられない、三日悩んだ平狸は通販で海底調査船を購入。

 そして全ての準備が揃った五日目の夜、
「さ〜て、明日は早いのん。さっさと寝てしまおー」
 と、床に就いたその時、なにかを閃いた(実際よくあることだ)
「にょ! 糸電話なら、こっちで引っ張れば切れた線回収できるんじゃ……」
 ちょっと考えれば、否、考えずとも分かることだろうに……
 しかしそれも「志村ぁ〜うしろ、うしろ!」と言われても見てはいけない、
それ並みのお約束なのであろう……
 そうとでも考えなければ、あまりにも彼が哀れだ。
「にょぉぉ! 調査船のローンが、ローンがぁぁぁぁぁ!!」
 そんな魂のシャウトが、周辺地域にこだましたと言う。
 なにはともあれ、これが彼の海底調査船の思い出であった……

【次回予告】
 くい蔵は牢で一人泣いていた、その涙の理由とは!?
 果たして霜はくい蔵と出会えるのか!?
 そして、最近くい蔵出てねえな、次回出して。とゆう僕の意向は反映されるのか!?
 次回、デジタルすきもん第15話『ガリ二人前』You Win!

















 
第15話 ガリ2人前


「おまえがくい蔵か?」

 一人の男が、牢屋越しに話し掛けてきた。
 顔は見えない。

「そうだが…君は?」
「僕はミナミ」
「ミナミ?」
「ミナミと呼んでくれ」

 おかしい。こんなヤツはデバッグチームに居なかった…
 まさか、外部から進入したのか!?

「その通りだよ、くい蔵くん。」
「!!!!」
「私と組まないか?」
「・・・」
 考えた末、くい蔵は彼についていくことにした。

 そして、2分30秒後。
「霜のアニキー、誰もいませんぜ〜」
「ガリ、よく探したのか?」
「それがもぬけのからでさぁ」

 ちっ…遅かった…

「アニキ、これなんですかね?」
「ん?」

 それは、一本のゴボウだった。
「意味あるんですかねー、捨てましょうか?」

 ふっ…
 霜は一つの考えを起こした。そしてガリにこう言った。
「そんなだからおまえはいつまでたっても一人前になれないんだ」

【次回予告】
 なんと霜とすれ違いになってしまったくい蔵。
 目の前のゴボウを手にし、霜が取った手段とは!?
 くい蔵は無事に牢獄を脱出できたのか!?
 次回、デジタルすきもん第16話『カミさんは大蔵大臣』にアクロバットだぜ!

















第16話

デジスキTopへ