ネットで難しいのが
相手との温度差だと思う。
メール、BBSの書き込み、チャット。
そこから相手のこころを受け取る。
時間のずれがあっても受け取れるのが
お互いに都合いい。
電話だと、そのとき相手が都合悪ければ
伝えられないが、メールやBBSは
書いて送っとけば、相手に届く。
しかし
ある人の書き込みに共鳴したとして、
その人に共感の思いをぶつけたとしよう。
しかし、今その人がその思いにあるという
保証はない。
極端だと「えっ、そんなこと書いたっけ・・・・」 

また、その人が全て書いてるはずもない。
メールでも、掲示板でも
いまの気持ちを、書きにくいことのほうが多い。
いまの状況でもそうだ。
受け手は、書き込みのいくつかを結び付けて、
書き手の姿を作り上げる。
砂上の楼閣のほうが多いかも知れない。 

私も最近、大変な勘違いをしていて、
相手からすると、考えられないような
行動に走ってしまったことがあった。 

普段気をつけているはずなのだが。
ネットだけで終わっていれば、
それは顕在化しない。
もしかしたら「美しい誤解」で終始してる
のかもしれないけれど(苦笑) 

それが、相手のリアルに踏み込み始めると
それが顕在化する。 

ただ、私はそれを怖がる必要はないと思ってる。
<善意でしている限りは>
頭痛がひどいと書き込みをして、
一日後に、もうケロッとした後で、
「大丈夫?」という気遣いのメールをもらって、
頭痛には役に立たなかったとしても、
ああ、ここにも私を心配してくれるひとがいると、
嬉しくなる。
安心する。
私は孤独じゃないと。 

私のした好意が、まったく余計なもので
それが、そっとそのまま引き出しにしまわれたり、
どこかに捨てられたとしても、
その人の役に立ちたいと動いたことで、
私はたしかに癒されていると思う。 

温度差を少なくする方法としては、
相手に一度くらいリアルで会っておくほうが、
相手との交流に自信が持てることは確かだ。 

ネットに入って初期のころ、ある人に教わって
心がけていること。
その一
「のに思考」は、やめた方が賢明だということ。
つまり、これだけやってあげたのに・・・・ちっとも〇〇だ、とかね。
あのとき、あの人はこう言ったのに・・・・とか。
人は不変じゃないから。

そのニ
間違っても、自分が、嫌われているんじゃないか?
とか、なにか悪いことでもやっちゃっただろうか? と、
「堂々めぐりの闇」に迷い込んではいけない。








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       温度差      2002.5.26