母親の介護から一日解放されることになったカミさんがどこに行きたいか、ということで出した希望が「尾瀬に行きたい」と。
それで、前日にトレッキングシューズ、ザック、上に着るものなど全て購入。高くついた〜〜(笑)
カミさんにとっては生まれて初めての山行。日帰りといえ、どうなることやらと心配(笑)
朝5時半に家を出発。関越自動車道を沼田インターで降りて、尾瀬戸倉の駐車場に着いたのが8時15分。
もう第1駐車場は満車だったが、第2駐車場に入れてホッとした。
ピストン輸送のマイクロバスで鳩待峠に。

今日の予定は、鳩待峠⇒山の鼻⇒牛首分岐⇒竜宮⇒山の鼻⇒鳩待峠
つまり、尾瀬ケ原を、山の鼻から竜宮を往復するというもの。



8時45分から歩き出す。ここから「山の鼻」までは下り一方なので、楽々。
そのかわり帰りが、バテているのに上り1時間と、恐ろしいことになるのだが(笑)

途中、こんなに雪が残っていて吃驚。やはり尾瀬の春は遅いのだ。       もう山の鼻が近いなという辺で、本日初の水芭蕉の群落が(嬉)
   



約1時間で、山の鼻に到着。山の鼻からの至仏山。



ちょっと休んで、竜宮目指して歩き出す。はたして竜宮までたどり着けるか?

木道の横には水芭蕉が咲いている。                     少し歩いて振り返ると、至仏山にはまだけっこう残雪がある。
   



川上川。やはり人気のシーズン。人が多い。



この日は、曇りで午後3時から雨の予報。燧ケ岳はウッスラと煙っている。   まだまだ春が浅い、目立つのは白樺。
   



牛首を過ぎ、牛首と竜宮の中間くらいの「下の大堀川」
ここは水芭蕉の絶景ポイントなので人が多い。そしてやはりいい写真が撮れた。
   




それにしても、ここだけ草が青々としていた。他の場所は、まだ枯草なのに、何故だろう。
水が豊富に流れている場所だろうか。


竜宮に到着(嬉)
まだ小屋には入らず、ちょっと手前のベンチで景色を眺めながら、持参したおにぎりなどで昼食。
周りの景色が素晴らしい。
   


昼食後、竜宮小屋でトイレ休憩。のんびりと30分くらい過ごした。



これからは、山の鼻まで来た道を引き返すだけ。
ちょっと足が痛いとカミさんが言うので、彼女が前を歩いて、彼女のペースで歩くことにした。

酒で名前が有名になった「八海山」が正面に見える。             ようやく木々に緑が芽吹いている。
   



木道が続くよ、どこまでも・・・・・・



尾瀬にとっては早春とはいえ、ちょっとは「尾瀬の花」が咲いていたので、その紹介。

水芭蕉

白い部分は花びらではなく、「仏炎苞」と呼び、葉の辺かしたもの。
棒状の黄色い部分は小さなツブツブの花が多数集まったもので「肉穂花序」と呼ばれる。



リュウキンカ

早春の彩り乏しい湿原に華を添えてくれる名わき役。
沢沿いに生育し、雪が解けたところから咲きはじめ初春から晩春まで見ることができる。



ショウジョウバカマ

猩猩(しょうじょう)とは能面の一つで赤く彩色されており、和名は花の色をその色に、下に広がる葉を袴に見立てたもの。



タテヤマリンドウ

多くの植物は、葉が枯れても根は生きて翌年芽を出す、多年草であるのに対し、本種は種を結ぶと葉も根も枯れ、
秋に種から発芽してそのまま越冬し翌年花を咲かせる越年生の一年草という変わった生活史を持つ。



ミネザクラ

下界と違って、尾瀬では6月にようやく桜が咲く。尾瀬ではこの桜が多い。
別名タカネザクラ(高嶺桜)。



「午後3時から雨」の予報どおり、山の鼻にたどりつく直前から雨が降り出した。
山の鼻の小屋でコーヒーを飲んでいる間、けっこう激しい雨が降った。
この小屋で手に入れたのが「尾瀬植物手帳」。この本の便利なところは、色で検索できるので非常に探しやすい。

小降りになったので歩き出し、ちょっとしたら雨がやみ、レインコートから解放されホッとした。
しかし・・・・・・けっこう登りがキツくなった辺から、また雨!
この雨がカンフル剤になったみたいで、カミさんは泣き言も言わずに、休み休みだが頑張って登った。
尾瀬は木道で整備されているとはいえ、登り下り1時間ずつの山道を含めて5時間コース。
カミさんが初めてなので心配していたが完歩できたのはよかった。
ようやく鳩待峠に帰り着いたのが16時25分。
やった!








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お気に入りの場所

【撮影日】

2011年6月5日



関越自動車道沼田インター⇒尾瀬戸倉駐車場⇒(マイクロバス)
⇒鳩待峠
春の尾瀬

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