玉川建築工業所 ・・・・・・ 住宅仕様
住宅仕様
  ・基本仕様としてGL+400(※1)のスラブ厚150のベタ基礎(※2)構造が多いです。
もちろん造成地の場合は地盤調査(※3)は欠かせません! 必要に応じて杭等補強工事(※4)が計画されます。

※1) GLとはグランドラインの意味で、通常基礎コンクリートの高さを地盤面から40CM立ち上がると言う事になります(^^
※2) 一般に住宅建築では布基礎かベタ基礎がほとんどです。我が社では地震にも、不動沈下にも強いベタ基礎工法をほとんどの場合、採用しています。
※3) 通常、造成地の場合ほぼ100%地盤調査は勧めてます。一般的にスエーデン方式か、オランダ式です。写真はスエーデン式です。機械式なのでかなり迅速にまた的確になりました。調査料金は別途ですが5万〜15万程度。建物、敷地状況、採用調査式で変わります。
※4) どうしても地盤の耐力が取れなかった場合、杭、または地盤改良等の補強工事が必要になります。写真は鋼管杭打ち込み作業様子です。

・柱は4寸角(※5)洋室廻り(大壁)杉1等、和室廻り(真壁)ヒノキ1〜3面無節。数本の5〜6.7寸の ヒノキ又はケヤキ柱(※6)。
最近の住宅は集成材柱(※7)が多くなりました。確かに構造計画等安定した品質が得られますが木の持つ本当の質感は得られません
出来る限り無垢材を計画しています。(^^


※5) 4寸とは120mm×120mmの柱と言う事です。杉一等とは化粧材としての価値はあまりなく、構造材としての価値を表してます。
大壁という ビニールクロスに代表される 柱が隠れてしまう部屋に適合された柱を表します。
ヒノキ1〜3面無節とは文字の事く、柱の面に節がない面が1つしかない柱、2つの柱、3つの柱と分けられます。
僕自身がヒノキの節は思ってる以上に綺麗なものだと思うから4面無節まで無理してそろえてない!って言うのが事実か?(^^
※6) ケヤキは広葉樹の王様みたいな木です。なかなか扱うのが難し木でもあります。大黒柱や化粧柱に使います。
※7) 基本的にはあまり使いたくない・・つてのが本音です(^^ ただし、構造計画の安定性、高気密、高断熱の過酷な環境にも木のもつ割れやくるいを生じさせないので安心です。ただし、集成用ボンドが30〜以上の品質は?個人的には安心できないかな?(^^

・横架材等は出来るだけ地元材による当社製材監理による品質保証された木材を使わせて頂いています。 骨格の太い骨太住宅(※8)で安心住まいを提供させて頂いてます。
もちろん米松材も使ってます。建物用途、質感によりグリーン材(※9)、KD材(※10)の選択、計画をしています。


※8) どうしても構造計画で安心できる材料を考えてると骨太になっちゃう(^^
木造軸組工法のもっともわかりやすい構造的強度がこれでもあります。
※9) 丸太を製材所で引いたもの、この場合、完全乾燥していません、出来上がる過程。完成後約1年近くかけてゆっくり乾燥していきます。
本来この方法が一般的でした。
写真は含水率計で柱の水分量を量っている様子です。
※10) 製材後、人工乾燥で含水率を抜かれた材料です。気密住宅などで用いられます。乾燥のコストアップがあります。

・フロアー材は玄関廊下廻り、台所脱衣室廻り等々は突板フロアー(※11)、WPC加工材による仕上げとし、2
階洋室、子供室廻りはクラッレスフロアーを標準とし下地に12mmの合板を捨張りしています。
ただし、最近は無垢材フローリングがお手頃になってますのでWPC材にこだわっていません(^^

※11) 床材は見た目と質感がコストや仕様によりかなりランクが違います。実際の仕様材料を手に取り確かめたいものです。

各合板はF☆☆☆☆(※12)基準を対策に建築用ボンド・ノリにいたるまでホルムアルデヒト対策を心がけております。
グラスウールによる断熱材充填は建物外側のみならず1階廊下、居間、台所等廻りの天井にも敷き込み(※13) されます。
(2階からの防音効果期待)
※12) このF☆☆☆☆マークはフォースターと呼ばれ、材料加工品に含まれるホルムアルデヒト数値が一番少ない等級を表してます。
ほかにもF☆☆☆、F☆☆などと等級が別れますが、市場の製品はほとんどがF☆☆☆☆製品です。
※13) 基本的に断熱の考え方は外回りを覆う事です。グラスウール系断熱材は防音効果も期待できるので天井裏にも敷いてみます。

坪数、住宅機器の仕様などにもよりますがクーラー、カーテン、TVアンテナ電柱、下水道(浄化槽)全て込みで50万前後からご相談させて頂いています。

ホルムアルデヒト対策、計画換気が建築基準法に義務ずけられ、ますます住宅が機械の一部となりましたが
・木造在来工法の良さは目に見える構造の明快さと安心。(誰でも家づくりに参加でき、ちょっとした勉強でもその住宅の構造が理解できる)
・生きている木の住まいの感触。(※14)この感触は集成材、突板等の人工材には味わえないものである。また、一生その味わいは続きます)
 本当の木の感触を肌で感じてください。将来の増改築等の対応性にすぐれている面です。
(規格型住宅や高気密型住宅の思わぬ盲点。増改築の難しさ、コストの割高さ等将来を見すめた計画をお考えでしょうか?)

※14)-1 伝統的和風空間
の例

※14)-2 素材空間の例

※14)-3 洋風住宅の例

※14)-4 伝統的民家風
空間の例

オール電化の仕様はどうだろうか?(※15
機器の増額分の変更と深夜電力等の引込み工事差額。
確かにランニングコスト的にも意外と良さそうだし火を使わないので安心だ!
高年齢層の住宅には間違い計画に考えられる。
しかし、少し危惧してるのは住宅全ての熱源を電気エネルギー一本に集約とは逆の意味でなんらかの災時には逆に弱くないか? 
もっとツリー状にいろんなエネルギーを考えてなくてよいか?と、ふと思ってしまう。

※15) 深夜電力も生活パターンによる選択枝が増えました。エネルギー効率と安全・クリーンなエネルギーとしてますます増えています。
写真は代表的な電気温水器、IHヒーター、蓄熱床暖房です。


有限会社 玉川建築工業所
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