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見出し1


たびたび処分してきたにもかかわらす、
ホコリかぶったり、日に焼けたりしながら
私についてきた金魚のふんみたいな本たちを、
ご紹介して行こうと思います。

さて、記念すべき1回目は絵本です

さよならぺんぎん"GOOD-BAY"PENGIN

え・湯村輝彦/ぶん・糸井重里
昭和51年7月15日発行
すばる書房刊
定価480円


さよならペンギン

奥付けがいちばん前のページにあります。
そこには「月刊絵本別冊・すばるの絵本」と印刷されている。
ですから、これは雑誌なんですね。
お話は、北極に住んでいるペンギンがある日、海水パンツを買いにでかけたところからスタートします。
このペンギンくん、すぐ迷子になるくせがあります。
ヒコーキに乗ったり、海に寄ったり、砂漠やジャングルに迷い込んだり、そして、象の鼻で飛ばされリゾートビーチに迷い込み、
海に飛び込んだつもりがトラに追いかけられるハメになったります。
で、最後は野球スタジアムでボールと間違えられ場外さよならホームランになってしまうという、
ナンセンスで楽しいストーリーです。
「ぶん」もコトバの感覚が新しく、「え」もおおらかでダイナミック。とても、気持ちのいい絵本です。
湯村輝彦さんの仕事を紹介した、
マガジンハウスの「relax」2001/01を見ると
私の持っている雑誌とは違った表紙(カバーデザイン永井博)で、
1977年すばる書房となっていて、入手困難となっています。
と言うことはその後、雑誌のものを単行本の絵本にしたのでしょうね。
少し筆をいれたのかどうか、この絵本の存在すらわたしは知らなかったので確かめようがありません。

さよならペンギン2 さよならペンギン3

さて、1976年といいますと、ちょうど長女が生まれた年です。
だからといって、この娘のために買ったというわけでもないと思います。
もし、このとき私は子供がいなくても買っていたでしょうね、お二人のファンでしたから。
で、ちょうどいいタイミングでもあったわけで、娘によく読んであげていました。
また、娘もとても気に入ったらしく、文字は読めないのですがストーリーだけは記憶しているらしく、
大きな声でデタラメに読んだりしていました。
ある日、いつもは物静かな娘なのですが、どうしたことでしょう。
大声で読んでいる途中に、何を思ったのか、「さよならペンギン」をビリビリ破りだしたではありませんか。
おいおい、というわけで急いで取り上げ、セロテープで補修です。
その時のセロテープも年月を経たせいでしょう、茶色に変色しています。
そして、背表紙も破損しバラバラになってしまいました。
でも、大事にしているんですよ。
本箱に立て掛けるのはちょっと無理。そこで、事務用の袋に入れ大切に保管しています。

さよならペンギン5

もう、だいぶ昔のことになってしまいましたが、私の若き友人の結婚式に糸井重里さんがお見えになっていて、
ちょっとした隙に「さよならペンギン」という絵本を持っているんだけど、
機会があったらサインしてもらえますかというと、ビックリなさって「その絵本って貴重じゃないかな、
私も持っているかどうか‥‥」とおっしゃっていました。
その絵本がもしかしたら単行本のことをおっしゃっていたのかも知れませんが‥‥。
その後、お会いする機会がありません。
でも、そのうちにと思っているのですが‥‥。



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