うどん雑学その5
屋号に「庵」がつく訳は

食べ物屋には色々な屋号があるが、その中でうどん・そば屋には「庵」と付く屋号が多い。
これは江戸時代の繁盛店にあやかってのことなのである。
江戸浅草にあった極楽寺称往院の一つに「道光庵」と言う庵があり、そこでは割子風の浅い椀の盛った 御膳そばに、辛味大根の絞り汁と醤油をかけて檀家や通行人に出していた。その評判を聞きつけた人で 繁盛しすぎて”本業”の念仏の勤行に出られず、天明6年(1786年)、ついにそば打ち禁止を言い渡された ほどであった。
そして現在、「庵」はうどん・そば屋にとっては繁盛するのに縁起が良いとされている。