うどん雑学その14
薬味の効用

ワサビはそばの特有の匂いを隠し、味を引き立てる効果があるが、うどんには不向きである。
ネギはそば、うどんともに相性が良く、品種の違いや切り方によって風味の差が出る。 ネギの刺激は、硫黄を含んだアリル化合物と呼ばれるもので、食欲を刺激する作用がある。
一味・七味に入っている唐辛子もうどんに良く合う。唐辛子にはカプサイシンと呼ばれる辛み成分が 含まれており、強い刺激とともに甘味も感じられる。そして体内に吸収されると代謝を高め 体温を上昇させる作用がある。また暑い時には、いったん体温が上がった後に体温が下がり 涼しく感じるという効用もある。
変わったところでは、ハーブ類を使ってみるのも面白く、意外にうどんとの相性も良い。 タイムやバジル、セロリなどを薬味としてだけではなく、麺に打ち込んでみるのも良いだろう。